川口春奈の出演めぐり大モメ…NHK「紅白歌合戦」が抱える“3つの爆弾”

川口春奈の出演めぐり大モメ…NHK「紅白歌合戦」が抱える“3つの爆弾”

 大みそかの本番まであとわずか。今年で70回目を数える「NHK紅白歌合戦」のスタッフらは眠れない日々を過ごしている。

 いまだに定まっていないのが紅白の恒例コンテンツとなっている大河ドラマのPR展開。平均視聴率歴代ワーストを記録した「いだてん」の悪影響は計り知れず、大河ドラマの存亡をかけて日本国民に来年の「麒麟がくる」の周知徹底を図らなければならないのだが、いまだにキャスティング調整を含め、モメている案件が川口春奈(24)の扱いだという。

「沢尻エリカが大麻取締法違反容疑で起訴されて、代役を受けてくれた川口は全スケジュールを『麒麟――』のために空けている。当初は主演の長谷川博己と共に紅白の審査員として出演させる案が出ていた。もうひとつは紅組の特別応援団としての起用案だった。ところが、最近になって一部の局幹部から『川口の起用は沢尻スキャンダルを想起させてしまうので、安易なキャスティングは慎むべきだ』という意見が出てしまい、出演はいまだにペンディングになっているんです」(テレビ関係者)

 一方、今年前期の連続テレビ小説「なつぞら」に出演した広瀬すず(21)は審査員に収まり、草刈正雄(67)や吉沢亮(25)らの出演が取り沙汰されるなか、問題となっているのがドラマの主題歌「優しいあの子」を担当したスピッツの出演だ。

「ボーカルの草野マサムネが“テレビは嫌だ”と出演拒否しているというんです。今年の10月には音楽番組『SONGS』でしっかりと歌を披露していたんだが……。NHKサイドは最後の最後まで粘り強く交渉すると言って結論を出していない」(音楽プロデューサー)

■裏番組に元SMAPが出演

 もうひとつ、NHK上層部を悩ませているのが、予期せぬ刺客の出現。紅白の真裏で放送される日本テレビ系の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」に元SMAPの稲垣吾郎(46)、草彅剛(45)、香取慎吾(42)の3人が出演する。

 昨年の視聴率、前半37・7%、後半41・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)超えを目標としているNHKは相当の危機感を抱いているという。

「そもそも東京五輪パラリンピックの特別親善大使も務める3人に紅白への出演を水面下で打診していたのはウチだった。しかし、出演が流れたことでよりによってライバルの日テレに出演することになってしまった」(NHK関係者)

 波乱含みのNHK紅白。こうした裏事情をわかった上で見ると、何倍も楽しめるのだが。