最優秀主演賞は韓国実力派女優シム・ウンギョンと松坂桃李の『新聞記者』コンビ

引用元:TOKYO HEADLINE WEB
最優秀主演賞は韓国実力派女優シム・ウンギョンと松坂桃李の『新聞記者』コンビ

 第43回日本アカデミー賞授賞式が6日、都内にて行われ、最優秀主演女優賞に『怪しい彼女』などで知られる韓国実力派女優シム・ウンギョンが、最優秀主演男優賞には松坂桃李という『新聞記者』の主演コンビが受賞した。

 東京新聞記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションを原案にした『新聞記者』で主演したシム。最優秀主演女優賞のトロフィーを手にし感激のあまり涙を流しながら「(受賞するとは)全然思わなかったので、全然準備をしていませんでした、ごめんなさい」と言葉に詰まりながらも「まず映画『新聞記者』を見てくださった皆さん、そして藤井監督はじめスタッフの皆さん本当にありがとうございます。そして共演できて本当に光栄でした、松坂桃李さん。本当に本当にありがとうございました。これからも頑張って活動します」と何度も感謝の言葉を口にした。

 最優秀主演男優賞には同じく『新聞記者』の松坂桃李。
「実現するまでに二転三転、四転五転くらい、おそらくいろいろなことがあって、それでもこの作品を見てくださる方に届けたいと一致団結し、藤井監督のもと撮影を終えることができました」と振り返り「僕自身もハードルが高い役だなと思いましたが、ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました」と共演のシムや事務所からの応援にも感謝した。

 最優秀助演女優賞には『キングダム』の長澤まさみ。「17歳の時に助演女優賞を頂いたときは、まだ何も分かっていなかったんですが、年を重ねるごとにこの仕事の魅力を感じて、自分にできることは何だろうということを考えながら日々仕事と向き合ってきました。まだ会ったことのない自分を目指してこれからも励んでいきたいなと思います」と胸を張った。

 最優秀助演男優賞には同じく『キングダム』の吉沢亮。昨年、新人俳優賞を受賞した吉沢は「まさか最優秀をいただいてここでスピーチをすることになるとは。彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげで、すごくすてきな作品になったと思う」とチームへの感謝を語った。

『新聞記者』は最優秀作品賞も受賞。他、Gacktと二階堂ふみの共演で話題を呼んだ『翔んで埼玉』の武内英樹監督が最優秀監督賞を受賞した。

 今年は、コロナウイルスの影響により、例年より規模を縮小し無観客での開催だった。

【主な最優秀受賞者一覧】
最優秀作品賞:『新聞記者』
最優秀監督賞:武内英樹『翔んで埼玉』
最優秀主演男優賞:松坂桃李『新聞記者』
最優秀主演女優賞:シム・ウンギョン『新聞記者』
最優秀助演男優賞:吉沢亮『キングダム』
最優秀助演女優賞:長澤まさみ『キングダム』
新人俳優賞賞:
岸井ゆきの『愛がなんだ』/黒島結菜『カツベン!』/吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』/鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』/森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』/横浜流星『愛唄 ー約束のナクヒトー』『いなくなれ、群青』