20歳の新人女優・永瀬未留の魅力を感じられる短編映画が特集上映中

引用元:デビュー
20歳の新人女優・永瀬未留の魅力を感じられる短編映画が特集上映中

 文化庁「若手映画作家育成プロジェクト2018」として制作された『最後の審判』を含む、映画監督・脚本家、川上信也の過去作から最新作までを一挙公開する『川上信也短編作品集』がUPLINK吉祥寺で上映中。17日の上映後には『最後の審判』、最新作『ドッキング!』でヒロインを務めた新人女優・永瀬未留らが舞台挨拶に立った。

【写真】舞台挨拶での永瀬未留。

 日常的な描写のなかにファンタジーが織り込まれる、イマジネーションに溢れた作風に特長がある川上作品。「KI・RYU」「桃の缶詰」「最後の審判」「願いのカクテル」「ドッキング!」の5本が上演されるが(日程により作品は異なる)、そのうちの2作品でヒロインを務めているのが新人女優・永瀬未留だ。

 永瀬は、映画24区とデビューが主催したオーディションを経て、昨年プロダクション「ステッカー」に所属したばかりの20歳。演技デビュー作となったのが『最後の審判』だった。川上監督は、同作のヒロインで、天才的な絵の才能を持つ初音役を探してオーディションを行っていた。

 川上監督は「何十人も女優さんを見ていく中で、ステッカー所属の女優さんも見る予定だったんですが、直前になって“その子が今日来れなくなりました。その代わりに入ったばかりの子を見て下さい”って。その時、オーディションのリストにも入っていなかったんです。そして彼女が、初音が美大受験の教室に最初に登場するシーンのように『ガチャーン!』ってドアを開けて入って来たのを見て、すぐにこの人だなって」とエピソードを明かした。

 彼女の才能を見出した監督は最新作の『ドッキング!』では、ロボコン研究部の高校生に地球の危機を知らせ、一緒に3体合体のロボットを作る宇宙人役に抜擢。監督も「彼女のお陰で二本の映画は成り立っていると思っています」と太鼓判を押した。

 永瀬は「『最後の審判』は、撮影から時間が経っているので自分じゃないみたいに観られました。『ドッキング!』はロボットのコックピットで撮影した時もカッコよくて興奮したんですけど、実際ロボットになってみて、そんな外見だったんだって(笑)。夢があって楽しかったです」と初々しくコメント。

 そして國村隼主演の『願いのカクテル』を観た感想について「自分とはレベルの違う役者さんの演技がすごいなって思って観ていました。悔しい部分もありつつ、そのぐらい作品に貢献できる人になりたいと思いました」と大きな刺激を受けたようだ。客席からも「将来が楽しみな役者さんを見ることが出来た」と好意的な感想も挙がり、この短編集の上映が、彼女たちの大きなプロモーションになると感じられた。

 『川上信也短編作品集』がUPLINK吉祥寺にて1月23日(木)まで上映中。