「知らなくていいコト」で怪演 ジャニーズWEST重岡大毅が岡田准一と肩を並べる日

「知らなくていいコト」で怪演 ジャニーズWEST重岡大毅が岡田准一と肩を並べる日

「柄本佑はイケメンか否か」――そんな論争をも巻き起こした、吉高由里子(31)主演の連ドラ「知らなくていいコト」(日本テレビ系)。11日放送の最終回は平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高を記録し、有終の美を飾った。

 初回から中盤までは、ヒロイン・ケイトの恋人役である尾高(柄本佑=33)に心を揺さぶられる人が続出。ドラマ終了後も、ネット上には〈尾高さんロス、つらい〉〈尾高沼から抜け出せない〉なんて惜しむ声が次々と投稿されている。

 その一方で、後半からぐんぐんと存在感を際立たせたのが、ケイトの職場のボスとなる編集長・岩谷を演じた佐々木蔵之介(52)。出番が増えたこともあり〈私は編集長派〉〈大人の男の渋みと頼りがいがたまらない〉などと、演技力はもちろん、“イケオジ”なルックスにうっとりする声も多く見られた。

「“尾高派”か“編集長派”かで沸きましたが、結局、最後に視聴者の視線をクギ付けにしたのは、ケイトの元恋人である野中を演じた重岡大毅さん(27)じゃないかなと。ジャニーズWESTのメンバーで、あの壊れっぷりとは驚きです」と話すのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。

 野中は、元恋人であるケイトの出生の秘密を週刊誌に売り、尾高とケイトの仲に嫉妬し、新しい恋人からも冷たくされ……次第に壊れていく。話すこと、動き、すべてが挙動不審となった人物を、売り出し中のジャニーズタレントが演じたわけで、確かに思い切ったキャスティングではある。

 野中を演じた重岡は、2014年の連ドラ「ごめんね青春!」(TBS系)での評判こそ良かったものの、19年の「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系)では、前回10年放送版で同じ役を演じた桐谷健太(40)と比較され、評判はいまひとつだった。

「19年のNHKの連ドラ『これは経費で落ちません!』では〈うまい〉と褒める人がいる一方で、〈セリフがぎこちない〉と叩く声もあり、賛否両論でした。今回は役者としての勝負がかかった連ドラではあったかも」(テレビ誌ライター)

 その勝負がかりのドラマでの役柄が“闇落ち”していく最低なクズ男だったワケだ。

「セリフが硬いのは気になるところですが、今回の役はそれが逆に功を奏したといえるかもしれません。プライドの高い若者が、自分を制御できなくなって壊れてしまう。最終回では壊れ切った姿で編集部に現れましたが、あの演技はなかなかのもの。もう少し野中を見ていたいと思わされました。ラストで再登場した時は、私もちょっとうれしかったですね。視聴者の心も持っていったのでは?」(山下真夏氏)

 ネット上でも<目つきがヤバすぎ><アイドルとは思えない表情><ジャニーズなのに、ここまでやるなんて>と、重岡の演技を褒める声は多い。世間が認知しているジャニーズの“演技派”といえば、岡田准一(39=V6)、二宮和也(36=嵐)あたりが双璧だろう。重岡が彼らと肩を並べる日も、意外と近い?