内場勝則がミュージカル「ボディガード」日本キャスト版で新境地に挑む!

引用元:スポーツ報知
内場勝則がミュージカル「ボディガード」日本キャスト版で新境地に挑む!

 吉本新喜劇の内場勝則(59)が、ミュージカル「ボディガード」日本キャスト版(3月19~29日、大阪・梅田芸術劇場メインホール)で新境地に挑む。

 女優の柚希礼音、新妻聖子がWキャストで務める歌姫・レイチェルを支えるマネジャー・ビル役に抜てきされた。「プレッシャー以外のなにものでもない。僕で大丈夫かな。チラシを見ても自分がわからなかった」と、渋く決めた表情で映るポスターに照れた。

 今作は標準語の芝居、ミュージカル、オーディションと初めて尽くし。オーディションでは、モニターを使い、東京の演出家とやり取りをしたという。合格の知らせはタクシーの中で聞き「『イィィー!』ですよ。どこを見てくださってたんやろうと。歌と踊りは結構ですとは言われてましたけど、僕は落ちたと思っていた。合格理由は怖くて聞いてないです。聞くと逆に意識してダメになってしまう」と信じられない表情。さらに標準語の重圧もあり「微妙なニュアンスで標準語にならない。でも、意識しすぎると何弁や? ってなるし、ゼロからの挑戦です」と表情を引き締めた。

 新喜劇の座員からも大きな反応があったそうだ。「会うたびに『稽古、いつからですか』って。周りの方がスケジュールをよく知ってる。大きなプロジェクトですよ。芸人がざわめいているから」と苦笑い。妻の未知やすえ(56)からは「『大丈夫なん、あんた』ってほんまに心配してました」と恥ずかしそうに明かした。

 今年還暦を迎えることも、新しい分野へ挑戦する後押しとなった。「区切りというか、新しく。どんな世界があるのか、嫌だと言ったら終わりです」と貪欲さをのぞかせた。今回演じるマネジャー役は、ピッタリの役所。「年齢も上で、懐を大きく、何事にも動じない中に、抜けているところを出せたらいいかな」と、すでに演技プランも考えている。誰もが知っている名作映画がベースだが「映画とは違うエンターテインメントをご覧ください」とアピールした。(古田 尚)

 ◆内場 勝則(うちば・かつのり)1960年8月22日生まれ。59歳。大阪府出身。1982年入学のNSC大阪校1期生でダウンタウン、ハイヒール、トミーズらと同期。85年から吉本新喜劇で活動し、99年に吉本新喜劇座長に就任。19年3月に座長を後進に譲った。妻は同じく吉本新喜劇座員の未知やすえ。 報知新聞社