槇原容疑者、現在の自宅からも危険薬物「ラッシュ」押収 最近まで使用か

 13日に覚せい剤取締法違反(所持)などの疑いで逮捕されたシンガー・ソングライター、槇原敬之(本名・範之)容疑者(50)の東京・渋谷区にある現在の自宅からも危険ドラッグ「ラッシュ」が押収されていたことが15日、分かった。2年前の所持容疑で逮捕されたが、捜査関係者によると、最近も薬物を使用していた疑いもあるとみて詳しく調べる方針。また、警視庁組織犯罪対策5課の調べに対し、大筋で所持容疑を認めていることも判明した。

 2年前の所持容疑で逮捕されていた槇原容疑者の薬物事件が、“現在進行形”で新たな展開を迎えた。

 この日、警視庁組織犯罪対策5課が、東京・渋谷区にある槇原容疑者の現在の自宅からも液体の危険ドラッグ「ラッシュ」を押収していたことが明らかに。組対5課は、槇原容疑者が最近も薬物を使用していた疑いがあるとみて詳しく調べる方針。捜査関係者によると、この渋谷区の自宅で同居している知人からも事情を聴いている。

 槇原容疑者は、2018年3月と4月に当時住んでいた東京・港区のマンション自室で、覚醒剤0・083グラムとラッシュ62・2ミリリットルを所持していたとして13日に逮捕。逮捕当初は「2年前のことでよく分からない」などと話していたが、その後の取り調べでは大筋で容疑を認めていることも分かった。

 この日のテレビ朝日の報道では、槇原容疑者が逮捕後の聴取で「長いこと薬はやっていません」「検査をしても反応は出ないと思います」などと供述していることも判明。その後の簡易検査で覚醒剤などの使用の反応はなかったというが、現在の自宅から「ラッシュ」が押収されたことで捜査が大きく進展しそうだ。

 槇原容疑者と18年当時、港区で同居していた所属事務所元代表の男性(43)は自宅で覚醒剤を所持していたなどとして同年春に起訴。当時、男性が「違法薬物を槇原容疑者に渡したことがある」と話していたことから、内偵捜査が始まり、マークされていた。

 組対5課は13日、槇原容疑者の関係先を家宅捜索している。また、元代表が逮捕されたときの捜索で槇原容疑者の部屋からは、薬物を吸引するために用いるガラス製のパイプも見つかっており、薬物使用の実態や入手方法などを詳しく調べている。