HIKAKIN & SEIKINの“下積みエピソード”…声優・野沢雅子「苦しい時代が、すごく役に立っているんですね」

引用元:TOKYO FM+
HIKAKIN & SEIKINの“下積みエピソード”…声優・野沢雅子「苦しい時代が、すごく役に立っているんですね」

声優・野沢雅子がパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「野沢の雅子さん」。毎週日曜日の夜に、さまざまな人が野沢を訪ねてやってきます。1月26日(日)放送のゲストは、人気YouTuberとしての地位を確立し、アーティストとしても活動するHIKAKIN(ヒカキン)さんと実の兄・SEIKIN(セイキン)さん。昨年12月に、アーティスト・HIKAKIN & SEIKINとして4thシングル「夢」を配信リリースしたお2人に、下積み時代のエピソードとYouTuberになったきっかけについて伺いました。野沢:どういう流れでYouTuberになったのですか?

HIKAKIN:僕らは本当に“雑草”みたいな兄弟なんですけど。

野沢:それ、いいですよね。

SEIKIN:雑草兄弟。

野沢:私、大好きなんですよ。

HIKAKIN:ありがとうございます。

野沢:私は(自分のことを)“雑草のような女”って言っているんです。

HIKAKIN:そうですか?

野沢:はい!

HIKAKIN:まず、私HIKAKINは、(出身地の新潟県で)高校までスキーをずっとやってきていて。周りのチームメイトは、ほぼみんな、大学もずっとスキーでやっていくという感じで。僕は“高校でやり切ったかな”と。成績もあまり振るわなくなってきて。

芸能に憧れを持っていたので、そこできっぱりと引退して。高校卒業後、東京のスーパーに就職して、働きながら芸能を目指そうと思って。ヒューマンビートボックス(発話器官を駆使して、音楽を創りだす音楽表現の1つ)を極めるために上京したんです。もともと、小学生くらいからやっていた特技なんですけど。スキーもやっていて、次第にこっちを本気でやるようになって。

SEIKIN:練習してね。

HIKAKIN:(本気で)やりたくなって上京して。毎日スーパーで働きながら、夜はヒューマンビートボックスでライブハウスを転々としていたんですけど、なかなか上手くいかなくて。ほとんど寝ずに働いて……という辛い日々が続いて。

そんなときに、“もしかしたら自分で動画を撮ってYouTubeに公開すれば、ライブハウスで生披露しなくても、たくさんの人が観てくれるかもしれない”“それでもいいんじゃないか?”というふうに思うようになってきて、気づいたらYouTubeが普及して、有名になって。

最初はずっと、ビートボックスのパフォーマンスを動画で上げていたんですけど、気づいたら、“お喋り”とか、“おいしいお菓子を食べてみた”とか、そういうことをして、YouTuberになった、というのが私HIKAKINでございます。

野沢:素晴らしいですね。下積みって、何事にも大切ですよね。長くやると、細かい、いろんな物が、だんだん自分の身に付いてくるんですよね。だから、花が開いたときは素晴らしいものになることが多いですよね。

HIKAKIN:ありがとうございます。

SEIKIN:そう思うと、一応、兄弟ともに社会には1回出ているので。

野沢:社会生活というものが、すごく役に立っていますね。

SEIKIN:嬉しいですね。僕は会社に就職して、一旦社会に出ました。会社で普通に働いて……という日々がずっと続いていたんですけど、弟のHIKAKINが、YouTubeで楽しい動画をたくさん撮っていて。“楽しそうだな”というのは、ずっと感じていて。

あるときから、会社で働きながら“僕もYouTube投稿をやってみようかな”と思って、動画を撮り始めたんですよね。会社から帰ってきて動画を撮って、夜のうちにアップして、また翌日、会社に行って……みたいな生活をしていました。(HIKAKINと)似たようなところはあるかもしれないですけど。本当に死にそうだったんですよ!

HIKAKIN:そうなんですよ。

SEIKIN:仕事を任されるような立場だったんですよね。かなりギリギリのなかで、最初は頑張って両立して、なんとかやっていたら、YouTubeの動画も観てもらえるようになってきて、“こっち1本で頑張ってみたいな”というふうに思って。HIKAKINとともにYouTubeの動画1本に絞って活動するようになったというのが最初のきっかけですね。

野沢:苦しい時代というのが、すごく役に立っているんですよね。私達の世界でもそうですからね。出るまでが大変なんだけど、出たときには、すべてがそれを以て、売っているから活かされるんですよね。今、お話を伺って、私は絶対そう思っています。

SEIKIN:ありがとうございます。嬉しいお話ですね。

HIKAKIN:だから、“雑草だな”ということですね。

野沢:大切ですよね。私も“自分は雑草”って、いつまでも言っていたいんです。

HIKAKIN:本当ですか?

野沢:雑草で這い上がってきて、1つでも花を咲かせようって。一生懸命。

SEIKIN:実は、僕が作った「雑草」(HIKAKIN & SEIKINの2ndシングル)という曲に、そういう歌詞が入っているんです。

野沢:そうなんですか?

SEIKIN:そうなんです。僕らの下積みからの流れを汲んだ曲なんですけれども。

野沢:大輪が咲きます!

(TOKYO FMの番組「野沢の雅子さん」1月26日(日)放送より)