中井貴一、自身の主演舞台に「こんなに泣ける芝居だったのかと驚かされました」

引用元:スポーツ報知

 俳優の中井貴一(58)が主演する舞台「風博士」(東京・世田谷パブリックシアター、12月28日まで)がこのほど開幕し、コメントを寄せた。

 本作は坂口安吾氏の短編「風博士」や「白痴」等が創作のインスピレーションを受けた北村想氏のオリジナル作品。音楽劇やミュージカルとは銘打っていないが、出演者全員が歌唱シーンもある。

 風船爆弾を研究していた元科学者「風博士」こと、フーさんを演じる中井は、「稽古に入ってから、こんなに泣ける芝居だったのかと驚かされました。戦時中の話ですが、反戦を声高にうたっているのではなく、必死にその時代をただ生き抜く人たちが描かれています」と語った。

 その上で、「北村想さんは文学をエンターテイメントにするさじ加減をよくご存じの方だなあ、と思いました。戯曲の捉え方は人それぞれでしょうが、お客様がさまざまに想像できる余韻を残せたら、と思っています」と意気込んだ。

報知新聞社