視聴率急落のNHK大河「麒麟がくる」に安藤サクラ“緊急登板”待望説

視聴率急落のNHK大河「麒麟がくる」に安藤サクラ“緊急登板”待望説

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の制作現場に衝撃が走っている。視聴率の落ち込みに歯止めがかからないためだ。

 第1話こそ19.1%と好発進したものの、その後は、17.9%(第2話)→16.1%(第3話)とダウン。第4話はさらに2.6ポイント下がって13.5%を記録した。昨年の「いだてん~オリムピック噺~」のケースと照らし合わせると、「3月中旬には10%割れするかもしれない」と危惧するスタッフもいる。

 この数字の落ち込み方について、2月9日(第4話)は裏番組にフィギュアスケートの羽生結弦選手が出場した「四大陸選手権」(フジテレビ系)があったからという分析もあるが、コトはそれほど単純なものではないようだ。

「『麒麟がくる』の急落の原因として、史実に基づかない架空の人物、つまり望月東庵(堺正章)や、駒(門脇麦)、菊丸(岡村隆史)らの描き方がずさんで、歴史好きの視聴者を落胆させているのではないかという分析もあります」(テレビ関係者)

 この状況に、ドラマの座長でもある明智光秀役の長谷川博己(42)は頭を痛めているという。

「数字(視聴率)の動きが鈍くなり始めた第3回放送分あたりから、スタジオ入りする長谷川さんの目の下にクマのようなものが目立ち始めました。最近ではスタッフの間で『少しやつれた?』と、もっぱらの話題になっています」(芸能関係者)

 10%割れの危機が迫りつつある「麒麟がくる」の制作陣も、手をこまねいているわけにはいかない。すでに編集が終了した部分を再編集し、視聴者の評判がいい本木雅弘(斎藤利政役)や伊藤英明(斎藤高政役)、南果歩(深芳野役)らの出演シーンを増やして、堺や岡村ら架空の登場人物の出演シーンを短くする方向で動き出そうとしているらしい。

■架空の登場人物たちを“リストラ”

 飲み会の席で、堺は門脇に「僕たちは実際に存在しない役だから(途中で首を切られないように)頑張ろうね」と語ったそうだが、このままだとリストラは待ったなしだろう。

「消える演者がいれば、当然、数字を稼ぐためにサプライズ出演する演者も準備されることになります。このキャスティングについては基本的に、過去に長谷川さんと共演したことがある役者を中心に交渉が進められていくことになるでしょう」(前出・芸能関係者)

 長谷川とNHKの関係は深い。18年度後期の朝ドラ「まんぷく」、13年の大河ドラマ「八重の桜」、10年の「セカンドバージン」あたりが代表的だが、民放も高視聴率を記録した連続ドラマ「MOZU」(TBS系)などがある。

「『まんぷく』で夫婦役を演じた安藤サクラさんは、『強力な助っ人になりそうだ』と期待を込めて制作現場で名前が挙がっています。『MOZU』の香川照之さん、西島秀俊さん、吉川晃司さんはNHKの作品とつながりがあるので十分に可能性があるでしょう。目新しいところでは『新しい地図』の稲垣吾郎さんの出演も囁かれています」(前出・テレビ関係者)

 緊急事態に追い込まれた「麒麟がくる」。視聴者としてはドラマが面白くなるならどんな変更も歓迎だろう。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

※視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区