ポールダンス“新王者”が決定 類まれなる柔軟性と表現力で栄冠掴む

引用元:オリコン
ポールダンス“新王者”が決定 類まれなる柔軟性と表現力で栄冠掴む

 ポールダンスの全国大会『ミス・ポールダンス・ポールキング・ジャパン2019』が21日、なかのZERO小ホール(東京)で開催され、大阪のポールダンススタジオ・スイートピアでインストラクターを務める西住雄大さんが、シングルプロ部門で初めての1位に輝いた。

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 和な雰囲気の衣装で大技を次々と披露した西住さんは、競技歴8年。2011年より日本の男性ポールダンサーのパイオニアとして知られる中和也さんを師事し、国内様々なイベント等でパフォーマンス活動を行う傍ら、『ミス・ポールダンス・ポールキング・ジャパン』にも第1回目から出演している。

 優勝が決まり、西住さんは「第1回目からの出場で、やっとキングになれました!」と悲願のトロフィーを掲げながら喜びを爆発。隣にいた中さんと熱い抱擁も交わしていた。

 西住さんが中さんを憧れる気持ちはポールダンスの道を歩み始めた当時から変わらない。中さんの話に及ぶと途中涙で声を詰まらせる場面もあった。

「一からずっと見てくれていた先生であり目標です。今日は力強くもクールなステージを披露したつもりなんですが、それも中先生に指導してもらいながらでした……。二人三脚で創り上げたステージだと思っています」

 ポールダンスといえば一般的に“女性のスポーツ”というイメージがある。しかし西住さんが働くジムでは、ここ最近男性のポールダンサーも増加傾向にあると話す。

「今は女性男性、そして年齢の垣根も超えてきて、どんどん競技者の幅は広くなってきていると思います。皆さんがイメージするセクシーなポールダンスも正解だと思うし、競技としてのポールダンスも確実に存在しています。私が働いているスタジオでも男性の生徒さんが増えています。さまざまなことをきっかけに、競技者が増えればと思っています」

 今後の目標について聞くと、西住さんは「まだまだ上手くならないといけないと思っています。自分は未熟な面がありますので、引き続き鍛錬していきたい」と謙虚な姿勢。最後に「オーディエンスの皆さんに楽しんでいただければ本望。今後も技を磨き、ポールダンス業界を盛り上げていきたい」と想いを語ってくれた。

 なお、開催9回目となる同大会は、国内のポールダンス大会のなかでも最も歴史あるレースとして知られ、今年は、キッズからプロまで男女87人がエントリー。キッズ(9歳~14歳)、ジュニア(19歳以下)、ダブルス、ショーケース(団体部門)、ヒール部門、男女シングルのプロとアマチュア各部門の全9部門で技を競い合った。