「スヌーピーミュージアム」は現代に必要な癒やし空間! 散財覚悟なグッズも多数

「スヌーピーミュージアム」は現代に必要な癒やし空間! 散財覚悟なグッズも多数

 2018年9月に惜しまれながらも閉館した「スヌーピーミュージアム」が、12月14日(土)に、南町田グランベリーモールに帰ってきました! 『ピーナッツ』の歴史は長く、なんと来年10月に70周年を迎えます。きっと多くの人の人生の中に、当たり前のように存在してきたスヌーピーたちですが、蓋を開けてみると、意外と知らないことだらけ。今回クランクイン!トレンドでは、本ミュージアムの魅力を存分にレポートします。

■『ピーナッツ』ちょこっと豆知識

 本題に入る前に、意外と知らない『ピーナッツ』の歴史を少し振り返ってみましょう。1950年10月2日、チャールズ・M・シュルツによるコミック『ピーナッツ』の連載がスタートしました。

 『ピーナッツ』は、新聞で連載されていたマンガです。平日のデイリー版は4コマ、日曜のサンデー版には、およそ10コマほどのマンガが掲載されていました。

 連載開始から2日目に登場したスヌーピ、実は初めは4足歩行。そこから長い年月をかけて、スヌーピーもチャーリー・ブラウンも成長を遂げていきます。

■目玉は前代未聞の巨大スヌーピー!

 “ピーナッツやスヌーピーをもっと好きになれるように”というメッセージが全面から感じられる本ミュージアム。なんと言っても目玉は、「スヌーピー・ルーム」。ここでは、何体ものスヌーピーがゲストをお出迎えします。ライナスの毛布の上で眠る全長8メートルの巨大スヌーピーは圧巻です。

 普通だったらグッズや雑誌の表紙にならないスヌーピーを巨大化することで、新たな発見ができるのだと、クリエイティブ・ディレクターの草刈大介氏は言います。4足歩行ってなんか新鮮。ちなみに、元ネタももちろん館内で見つけることが可能です。巨大スヌーピーの元ネタは、階段におりました!

■グッズは散財覚悟で…!

 ミュージアムのお楽しみは、なんと言ってもグッズ…! 思わず散財してしまいそうになるほど、ツボな商品ばかり。今だけしか買えないオープン記念限定の赤いパーカーを着た、スヌーピーとウッドストックのぬいぐるみは、必見。こんな可愛く見つめられると、連れて帰りたくなってしまいます。

 また、ブランドとのコラボレーション商品も多数販売。個人的に惹かれたのが、「森永」とコラボの「ミルクキャラメル」と「ミルクココア」。レトロなパッケージが懐かしさを感じる可愛らしいデザインです。

 そのほかにも、グリンティーミント、シトラスソルベ、メイプルハニーとリラックスできる絶妙な香りの「ハンドクリーム」や、緑豊かな南町田の要素を取り入れた「トミカ」も見逃せません。

■運命的な言葉との出会いを演出

 なんとなく表面的な知識しかなかった『ピーナッツ』ですが、生きづらい現代だからこそ本作の哲学や精神が活きるのではないかと、本ミュージアムには感じさせられます。

 例えば、駅から続く7カ所11体のスタチュー。その中の1体である鶴間公園のものには、「きのうから学び 今日に生き 明日に期待する 今日の午後は休もう」と刻まれています。この名言が心にスッと染み込んでいくのは、緑生い茂る心地よい同公園が生み出す環境ならでは。都会の喧騒から離れた場所だからこそ、抱きしめたくなる言葉たちが、純な状態で体内に入ってくるのを感じます。

 また、本ミュージアムの特徴の1つとして“解説が少ない”というのがあります。草刈氏によると、展示を見る中で湧いた疑問が、その場でハッと気づくような空間を目指しているのだとか。

 少し労力が必要な“読む”という行為をあえて排除したことは、大正解。情報を吸収するだけという受け身な環境とは異なり、自分にあった疑問と答えを探しに行ける能動的な機会がここでは与えられるのです。

 そうすると、「この名言を見よ!」と半ば無理やり吸収させられた時とは異なり、“自分から発掘した感”が感じられ、運命的な言葉との出会いをもたらしてくれます。

 広さが2倍になり、よりくつろげるようになった本ミュージアムは、何年経っても色褪せない『ピーナッツ』の哲学を、さらに愛せる特別な場所に進化していました。短い一言で、肩の荷を下ろす『ピーナッツ』の世界は、現代だからこそ必要と言えるかもしれません。

【「スヌーピーミュージアム」概要】
オープン日:12月14日(土)
時間:10時00分~20時00分(入場は19時30分まで)
場所:南町田グランベリーパーク
(C)Peanuts Worldwide LCC