高橋克典、梅宮辰夫さんは憧れのおじさん…「そんな地味な顔」芸能界入り反対された

引用元:スポーツ報知

 12日に亡くなった梅宮辰夫さんの親戚にあたり、ドラマでも共演した俳優の高橋克典(54)はこの日、都内で会見し、大先輩を悼んだ。

 俳優の大先輩として、そして親戚として、男らしい背中を見せ続けてきてくれた梅宮さん。高橋は「辰夫さんのことがとても好きだったんです。華やかで、おおらかで…。何度も病気をされて、何度も復帰をして。具合が悪いであろうに、包み込むやさしさを持っていてくれた」としのんだ。

 10月12日に死去した高橋の母・好子さん(享年89)と梅宮さんがいとこ同士で、満州からの引き揚げ直後は、一つ屋根の下で家族のように過ごした。同25日の好子さんの葬儀には、梅宮さんも病を押して駆け付けてくれたという。この日はくしくも好子さんの2回目の月命日で、高橋も「なんというか…」と不思議な巡り合わせに驚いた様子だった。

 高橋にとって、梅宮さんは子供の頃から憧れのおじさんだった。「『前略おふくろ様』の見学もさせてもらって、その頃が(芸能界への憧れの)ベースにはなっている」。俳優への夢を相談すると「やめとけ。そんな地味な顔ではやっていけない」と当初は反対された。しかし03年、高橋が映画「新・仁義なき戦い/謀殺」で主演した際は電話で「とてもよかった」と演技を褒めてくれたという。

 高橋の当たり役となったテレビ朝日系連続ドラマ「特命係長 只野仁」で梅宮さんは、主人公に特命を下す会長役を演じ、03年から昨年のAbemaTV版まで、15年にわたりタッグを組んだ。昨年のシリーズは「梅宮さんのためにもう1本」という趣旨で作られたという。「現場に来てくれた時はとても痩せていたんですけど、撮影の日になるとすっかり元に戻って、全部せりふが入って一回もNG出さず…。意地を見ました」と、その俳優魂をたたえ「最後まで美学を貫こうとしていた人。『お疲れさまでした、ありがとうございました』と言いたいです」と思いをはせた。

報知新聞社