主演作が第43回日本アカデミー賞話題賞

引用元:ニッポン放送
主演作が第43回日本アカデミー賞話題賞

【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第803回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

「第43回日本アカデミー賞」話題賞(作品部門)に輝いた『決算!忠臣蔵』。ダブル主演を務めた岡村隆史といえば、お笑い芸人としての才能もさることながら、唯一無二の俳優像を生み出している稀有の存在。現在放送中の「麒麟がくる」の菊丸役でも、注目を集めています。

そこで今回は、俳優・岡村隆史の魅力が堪能できる映画4作品をご紹介します。 主演作が第43回日本アカデミー賞話題賞(作品部門)を受賞! 俳優・岡村隆史をクローズアップ!! ※写真は『決算!忠臣蔵』より

芝居と真摯に向き合う姿が役にそのまま投影される…

限られた予算のなかで吉良上野介への仇討ちを果たそうとする赤穂浪士たちの苦労を描いた『決算!忠臣蔵』。かつては“冬の風物詩”と呼ばれた「忠臣蔵」を“お金”の視点から映し出し、話題となった時代劇コメディです。

岡村隆史が演じたのは、金欠に悩まされる赤穂藩の筆頭家老・大石内蔵助の幼なじみ、勘定方の矢頭長助。豪華キャスト陣が次々と渾身の笑い(?!)を仕掛けるなか、「銭勘定できひん侍は、何をさしてもでくのぼう」と鋭く言い放ち、冷静かつ寡黙に資金のやり繰りをする“そろばん侍”を好演しています。

俳優として円熟味が増した、岡村隆史の魅力にあふれた1作です。 主演作が第43回日本アカデミー賞話題賞(作品部門)を受賞! 俳優・岡村隆史をクローズアップ!! ※写真はAmazonより 恋人から突然別れを告げられた香港映画オタクの青年が、香港でスタントマンとして大抜擢! その珍騒動を描いた香港アクション・ラブコメディ『無問題<モウマンタイ>』。

殴られても蹴られても「無問題(モウマンタイ)!」とニッコリ笑う主人公・大二郎は、岡村隆史にピッタリの役どころ。スタントなしで挑んだというアクションシーンだけでなく、女性にはシャイで優しいという不器用な一面をコミカルに演じているのも見どころのひとつ。

実は、アクションよりもラブの比率の方が多めの本作。アクション満載の『無問題2』も併せて楽しんで。

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