スチャダラパー・ANIとRHYMESTER・Mummy-D 初コラボ曲振り返る「ダサかったらTOKYO FMのせいだから

引用元:TOKYO FM+
スチャダラパー・ANIとRHYMESTER・Mummy-D 初コラボ曲振り返る「ダサかったらTOKYO FMのせいだから

架空のレコード店「THE TRAD」を舞台に、「上質な音楽を、じっくり味わう。」をコンセプトに、稲垣吾郎(月・火曜パーソナリティ)とハマ・オカモト(OKAMOTO’S)(水・木曜パーソナリティ)とフリーアナウンサーの吉田明世(月-木曜アシスタント)が各音楽ジャンルに秀でたマイスターたちとともに、本質的で流行に左右されない上質な音楽と趣味の話題をお届けする音楽番組「THE TRAD」。

3月19日(木)の放送は、ゲストにスチャダラパーのANIさん、RHYMESTERのMummy-Dさんをお迎えしてお話を伺いました。スチャダラパーとRHYMESTERは初のコラボレーション楽曲を制作したということで、この日はそのユニット名「スチャダラパーからのライムスター」としてお越しいただきました。ハマ・オカモト:もう既にお店(「THE TRAD」)にお2人、いらっしゃっております! 「THE TRAD」へようこそ、お待ちしておりました。今日はよろしくお願いいたします。

ANI・Mummy-D:よろしくお願いします。

吉田:今日はスチャダラパーのANIさん、RHYMESTERのMummy-Dさんにご来店いただきました。

ハマ・オカモト:この番組、ここまでの3時台で、たっぷりお2人のデビューからのプロフィールなんかを特集させていただきまして。

ANI:マジで?

ハマ・オカモト:なので、いつもはこのゲストコーナー。プロフィールの紹介をするんですけど、早速お2人とお話を。

Mummy-D:プロフィールが長すぎるからね、歴史が長すぎますよ。

ハマ・オカモト:名曲と一緒に……そうですね。本当に。

ハマ・オカモト:お2人で動くというか、こうしたプロモーション稼働って、もう既にやられていますか?

Mummy-D:30分前くらいから始まってるよ(笑)。しかも俺、ANI君とずっと知り合いだけど、ほとんどサシで話したことがないから。それでいきなり収録とかやらされて(笑)。ぎこちないんですよ、本当に。これがBose君とかだったら、意外とテンポよく行くかもしれないんだけど。宇多丸とBoseだったら、もう話が止まらないのよ。それなのに、なんで俺とANIをブッキングするのか? 全然、意味がわからないから。

ANI:“じゃないほう”。

Mummy-D:“じゃないほうラッパー”を2人集めてどうするんだ? っていう。

吉田:ある意味貴重な回ですね、今日は。

ハマ・オカモト:貴重ですよね。

Mummy-D:どうかしてるよ(笑)。

ハマ・オカモト:お互いのことは、もちろん知り合って長いとさっきDさんもおっしゃっていましたけど、どういうふうに認識していたんですか?

ANI:でも何だろうね……ライバルですよ。「あいつら、気に入らねえ」みたいな。

Mummy-D:若い頃は、ね。

ANI:「あいつらより俺達のほうが絶対にかっこいい」みたいな意識で。

Mummy-D:よく言うよ(笑)。だってスチャさんは、ファーストアルバムから大ブレイクなされたわけですよ。

ANI:そんなことないですよ。

Mummy-D:してるって。俺らは煮え切らない感じで、最初の5年間くらいを本当にクソ虫として生きていた……だから(スチャダラパーのことが)うらやましくてしょうがない。で、たまに(スチャダラパーと)話したりしても、「○○さんが○○でさ」とか言って、“裏原人脈”の名前とかが出てくるんだけど、俺達が見たこともないような人達の名前をポンポン出してくるわけ……むっちゃくちゃ感じ悪かったよ。

ANI:そんなつもりはないんですよ(笑)。

Mummy-D:なかったんだろうね。でもそこがまたムカつく。

ANI:「あいつらセルアウトしやがって」的な感じで(笑)?

Mummy-D:それはないよ(笑)。

ANI:「あいつら、魂を売った側だから」みたいな(笑)?

Mummy-D:そんなことないよ(笑)。ちゃんとナチュラルな感じに面白いことをやれていて。それがちゃんと評価されているのがうらやましかったです。

ハマ・オカモト:お互いがお互いのことをいい意味でライバルだ、と。「ムカつく」というワードも出ましたけど。

吉田:今回そんなスチャダラパーとRHYMESTERのお2組が、満を持して30年越しのコラボレーションをされた、と。しかも、それがここTOKYO FMの開局50周年を祝ったアニバーサリーソングという。

ハマ・オカモト:このお2組でやるコラボ、本当に「満を持して」という言葉がぴったりだと思いますけど。(コラボに)至ったきっかけというのは?

Mummy-D:前々から「いつか一緒に曲を作ろうよ!」みたいな話をしていたんですね。

ANI:「いいね!」みたいな。

Mummy-D:十何年前だよね、京都のメトロ(クラブ)で一緒に話したの。スチャが電気グルーヴとコラボしたときに「最後のカードを切る」みたいなことを言っていたんだけど、俺達にとっても、スチャダラパーとRHYMESTERでやるっていうのは、最後のカードみたいなものだった。だから、やるんだったら、本当にいい曲、クラシックを作らないといけない、みたいな。そういう重責があったので。「やりたいんだけど、踏み出せない」みたいな感じだったところに、TOKYO FMから今回のコラボの話をもらったので。だから「世話好きの親戚のおばさんがくっつけてくれた」みたいな(笑)。

吉田:TOKYO FMが、おばさんですか?

ハマ・オカモト:あんた達、そろそろ……。

ANI:そう、「やんなさいよ」って。そういうのがないと、どちらからも言えないみたいな感じってあるじゃないですか。もしちょっとスベッたときに、「お前らのせいだ!」みたいな。どっちのせいにしたい、みたいな。

Mummy-D:ちょっと待ってくださいよ(笑)。

ハマ・オカモト:(笑)。きっかけはTOKYO FMからあった、ということ?

Mummy-D:あった。

ANI:「だったらしょうがない、やるか!」みたいな。

Mummy-D:「ダサい曲になっちゃっても、TOKYO FMのせいだから」みたいなね(笑)。

吉田:では、ついにその楽曲をかけたいと思います。

ANI:その、ダサい曲ね? ダサすぎる……。

吉田:ダサくないですよ(笑)。本当にリスナーのみなさんも楽しみにしているんですけど。

ハマ・オカモト:今日も番組冒頭からずっとTwitterでも「早く早く」って。

吉田:4月1日(水)に配信リリースとなります。

ANI:これがもう、大ズッコケです。

ハマ・オカモト:なんていう前振りなんですか(笑)。

吉田:前振りが(笑)。お2人からご紹介お願いできますでしょうか。

ANI:スチャダラパーからのライムスターで「Forever Young」です、どうぞ!

スチャダラパーとRHYMESTER、キャリア30年初のコラボレーション楽曲「Forever Young」(スチャダラパーからのライムスター)は4月1日(水)配信です。

(TOKYO FM「THE TRAD」3月19日(木)放送より)