民放連会長、五輪中継7・24開幕を念頭に「必要な準備を続ける」

 一般社団法人日本民間放送連盟(民放連)の大久保好男会長が19日、東京都内で定例会見を開き、新型コロナウイルスの世界的感染拡大で中止や延期などが危惧される東京五輪・パラリンピックの中継に言及した。

 国際オリンピック委員会(IOC)は17日の臨時理事会で、予定通りの7月24日開幕を再確認。大久保会長は「各局とも(開催に向けて)不安を感じていると思う」とした上で「IOCの声明をよりどころに必要な準備を続ける」と説明した。

 番組制作やイベント事業については「無観客での収録やイベントの中止など大きな影響がある」と指摘。コロナ報道の重要性を念頭に「公共的な役割として、(コロナの影響で)放送を止めるわけにはいかない」とし、「『コロナにならない、コロナをうつさない』を原則に工夫と努力を続ける」と放送業界の立場を強調した。