エリザベス女王がイースター休暇を前倒してウィンザー城へ。5月までの行事も中止に

引用元:ELLEgirl
エリザベス女王がイースター休暇を前倒してウィンザー城へ。5月までの行事も中止に

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、エリザベス女王が予定より1週間早くイースター休暇に入ることになったという。バッキンガム宮殿は3月17日(現地時間)、女王は19日にウィンザー城に移動すると発表した。イースターの休暇期間の後も、しばらくウィンザーにとどまることになるとのこと。

【写真】「トゥルーピング・ザ・カラー」2019、ベストモーメント

宮殿の声明によれば、女王のスケジュールの変更は「現在の状況に対する賢明な予防策として、現実的な理由に基づいて決定されたもの」で、「王室の医療担当者と政府の協議に基づき、予定されていた女王と他の王室メンバーの公務のうち、大勢の人が集まるものは中止、または延期とします」とのこと。

なお女王は、19日までにバッキンガム宮殿で予定されている訪問者との面会はスケジュールどおりに行うという。その後については、適切な助言に基づき継続的に見直しを行うとされている。

これまでに中止が決定しているのは、ウィンザー城内のセント・ジョージ礼拝堂で毎年行われているイースターの聖木曜日の恒例行事(Royal Maundy Service)、5月に予定されていたバッキンガム宮殿での3回のガーデンパーティ。今回の招待客は、来年のパーティに改めて招かれることになるという。

また、慈善団体「ナショナル・トラスト(National Trust)」、陸軍関連の慈善団体「ノット・フォゴットゥン・アソシエーション(Not Forgotten Association」とのガーデンパーティも中止されている。 エリザベス女王がイースター休暇を前倒してウィンザー城へ。5月までの行事も中止に Photos: Getty Images 王室はこれまでにも、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための予防措置として、スケジュールの変更を行っている。3月中旬に予定されていたチャールズ皇太子夫妻のヨルダンとキプロス、ボスニア・ヘルツェゴビナへの訪問が延期されたほか、エリザベス女王の国内での公務2件がキャンセルされている。

女王と夫のフィリップ殿下、チャールズ皇太子とカミラ夫人はいずれも70歳を超える高齢で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかってしまうと重症化するリスクが高い。

6月に予定されているエリザベス女王の公式誕生日を祝う式典『トゥルーピング・ザ・カラー』、75回目のヨーロッパ戦勝記念日(VEデー)を記念して開催されるイベント、天皇陛下と皇后雅子さまの国賓としてのイギリス訪問の日程などについては、現在も検討が行われているという。

一向に終息の気配がみえない新型コロナウイルスの感染拡大。私たちだけでなく、王室メンバーの生活にも大きな変化をもたらしているよう。
(From TOWN&COUNTRY)