フットボールアワー「押したらどうなる!? 禁断のボタン」で世に存在する不思議なボタンの謎に迫る!…日本テレビ系26日23時59分から

引用元:スポーツ報知
フットボールアワー「押したらどうなる!? 禁断のボタン」で世に存在する不思議なボタンの謎に迫る!…日本テレビ系26日23時59分から

 お笑いコンビ・フットボールアワーが、読売テレビ制作・日本テレビ系のバラエティー特番「押したらどうなる!? 禁断のボタン」(26日・後11時59分)で、世に存在する不思議なボタンの謎に迫る。「知らないボタンがいっぱい」とMCの後藤輝基(45)がいえば、パネリストの岩尾望(44)は「ゴールデンタイムでやってもいいような、ためになる内容のものも」と満足げ。コンビとしての立ち位置や、新型コロナ禍での芸人の試練なども聞くべく、取材の録音ボタンを押した。(筒井 政也)

 番組では緊急時や、よほどの事態でしか押すことが許されない秘密のボタンを紹介。押せば一体、何が起きるのかを、とろサーモン・久保田かずのぶ(40)、金属バット・小林圭輔(34)と友保隼平(34)、超新塾・アイクぬわら(33)、元AKB48・西野未姫(20)と笑いを交えて予想する。

 フットご両人は「命を守る『首都高速』の禁断のボタンには驚いた」と好奇心をくすぐるネタに興奮する一方で、岩尾は「VTRも興味深いけど、この出演メンバーがなかなか。攻めてるのか、捨ててるのか…」。後藤も「金属バットとの共演は新鮮やったけど、もしゴールデンに進出したら総入れ替えや!」と苦笑した。

 東京のベテラン漫才師の舞台中に、禁断のボタンを押して、リアクションを観察するドッキリ企画も放送。フットが仕掛けられたら、逆鱗に触れるだろうか。「お客さんがいるので、怒りはしないですけど、こいつ(岩尾)はイラっとするはず。僕は普段、怒りを小出しにしてるんで、あんまり爆発したりしないですよ」と後藤。岩尾は「僕やったら、楽屋に帰ってるかな。怒るというより『ぷいっ』としちゃう。タッチパネルに触れる感覚ぐらいで、すぐにツンとなる」と繊細な横顔をのぞかせた。キツいツッコミの後藤、ぼくとつとしたボケの岩尾という世間のイメージとは、また違うようだ。

 コンビ歴21年の間には不測の事態にも遭遇してきた。思い出すのは1999年の結成直後の営業。「ネタをやりに行ったら、チンパンジーショーがメインで、僕らが前座。楽屋も同じで、チンパンジーが上座」(後藤)。「チンパンジーの前に空気を温めておくという…。向こうの方が取り巻きも多かった」(岩尾)。自分たちの未来を大いに悲観したが、数年後の03年には「M―1グランプリ」王者に。その後も第一線で活躍。実力あってこそだ。

 番組の企画書では、近年司会者としてメキメキと腕を上げている後藤がMCで、岩尾がゲスト。近年は司会者として単独活動することの多い後藤は、岩尾との共演に「演者の中に身内の嫁はんがおるみたいな。ちょっとやりにくい感じも」といい、岩尾も「(相方は)家族、親戚みたいなもの。親戚の前ではしゃぐのって恥ずかしいじゃないですか。…っていうとマイナスになるか」と照れくさそうだが、数多い芸人の中でも、フットならではの独特の味わいがある。

 そのお笑い界も、新型コロナウイルス騒動で、非常事態に陥っている。所属する吉本興業では劇場公演を中止。無観客公演をネット配信中だ。それでも岩尾は「無観客なら、自分が面白いと思ってやっていることを続けられる。普段できない試し方もでき、いい経験にはなるのでは。メンタルが強くなるかも」と芸人にとって糧になると推測。後藤も「こういう状況でも、ただでは起きないのが芸人。無観客や、営業がなくなる中でも、エピソードが生まれてくるはず」。エンタメの価値、存在意義が改めて問われる時代。閉塞した空気を、テレビのリモコンボタンから変えてみせる。

 ◆フットボールアワー 岩尾望(いわお・のぞむ)1975年12月19日生まれ。44歳。大阪市出身。ボケ担当。後藤輝基(ごとう・てるもと)74年6月18日生まれ。45歳。大阪市出身。ツッコミ担当。ともに94年にNSC大阪校に入学した14期生で、それぞれのコンビの解散を経て、99年に結成。03年の第3回「M―1グランプリ」で、結成4年の史上最短コンビ歴で優勝。2人ではフジテレビ系「バイキング」の木曜MCを担当。後藤は日本テレビ系「行列のできる法律相談所」(交代制)「今夜くらべてみました」「ウチのガヤがすみません」で司会を務める。 報知新聞社