2016年カラオケ世界大会王者・海蔵亮太「音楽の楽しさは大学でアカペラに出合って知った」

引用元:スポーツ報知
2016年カラオケ世界大会王者・海蔵亮太「音楽の楽しさは大学でアカペラに出合って知った」

 2016年のカラオケ世界大会王者で、18年に「愛のカタチ」でデビューしたシンガー・海蔵亮太(29)が、歌への思いを語った。

 家族カラオケが習慣の家庭に育ったが、大会に参加したのはひらめきだったという。友人とカラオケボックスで選曲中に流れた広告画面で日本予選開催を知り、ノリで応募した。「カラオケ大会とか1回も参加したことがなくて、初めて挑戦してみようと思った。偶然です」と笑みを浮かべた。

 音楽の楽しさは大学でアカペラに出合って知った。「小学校の頃は合唱が苦手。ビブラートやシャウトがクセになって、校歌も学校名をオシャレに歌って怒られて。アカペラ好きの人は音楽に厳しい人も多かったけど、趣味の音楽をレベルアップしたいと思えました」と感謝する。

 実は楽譜が読めない。「耳に頼り切りです。音を出された時、僕は色で分ける。色で音階ができているので、歌う時もそういう色を意識しています。音階じゃない部分を聞き取ってもらえているのかな」と話す。100点を出すカラオケについても「自分が歌って楽しくて、聞いている人がいいって思う音域で歌うべき。『しばられるな』ですね」とアドバイスした。

 デビュー後は優しい歌声で多くの人を魅了。19年からは病院や施設でも歌い“ホスピタルプリンス”と呼ばれている。「僕の名前は本名ですが、結構特殊で。肩書きじゃないですけど、覚えてもらえるならそれもいい」と受け入れている。現在も様々な施設で歌い「自分の曲もですが、年代的に皆さんが知っている美空ひばりさん、坂本九さん。それこそ僕が嫌いだった合唱の曲とか。改めてみんなで歌うのって素晴らしいですね」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で、22日に予定されていた大阪ビジネスパーク円形ホールでのライブは5月29日に延期。海蔵は「臨機応変さを関西の人には求められている気がするので、気合いを入れつつも、いかに冷静にやるか。自分の人柄を表現できるライブにしたい」と意気込んでいる。(古田 尚)

 ◆海蔵 亮太(かいぞう・りょうた)1990年8月8日生まれ。29歳。愛知県出身。16年、KWC(Karaoke World Championships)の世界大会男性部門で優勝。17年はデュエット部門で「海蔵亮太&齋藤伶奈」のコンビで優勝。18年「愛のカタチ」でメジャーデビュー。19年に第61回日本レコード大賞新人賞受賞。 報知新聞社