“忍者”藤崎智、Mリーグ流忍術を会得 積極策で待望の初勝利に感慨深げ/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES

 戦場に合わせて“忍者”は姿かたちを変え、初勝利を掴んだ。大和証券Mリーグ2019・12月8日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)が今期初勝利を獲得した。

【映像】藤崎智、リーグ初勝利&2勝目

 この試合の対局者は渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、藤崎、EX風林火山・勝又健志(連盟)の並びでスタート。

 今期からリーグ参戦の藤崎は、ここまで7戦してラスなしも未勝利。そろそろ結果が欲しいところで早々に先制攻撃のチャンスが到来した。東1局、平和のみの手をリーチし、勝又から一発でアガリを決め、3900点を入手。

 これに解説のKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)は「この手をリーチするのは(藤崎は)あんまりないんですよ」と、ヤミテンを巧みに繰り出す“忍者”に似つかわしくない攻めであると説明した。南1局1本場にはペン7索のリーチ・一盃口・ドラ1の手をツモって8000点(+300点)のアガリ。これにも藤崎のスタイルチェンジが見て取れた。

 決まり手の登場は南3局、マンズの染め手で仕掛ける勝又に対して、自身も同じ色の二・五万でリーチ。これがリーチ・ツモ・平和・ドラ・裏ドラ2の1万8000点のアガリとなった。

 インタビューでは「嬉しいというか、ほっとしたというか…そんな感じですね」と安堵の表情。「試合間隔が空いて、正直ちょっと焦りがありました。でも、チームが強くなってきて、最近はプレッシャーはなかったですね。この舞台に座れただけで幸せ。でも座っているだけではいけないから、とにかくチームのために頑張りたいと思って…」と、リーグ開幕2カ月を経過した、ここまでの心中を打ち明けた。

 Mリーグは攻撃的な打ち手が多く、また打点も高くなりがち。藤崎は積極的にリーチを打つ新たな忍術の会得に取り組み、2カ月かけて形にした。リャンメン待ちは打点が低くても積極的にリーチ、役アリでもさらなる打点上昇を求めてリーチなど、異なるルールの試合との戦い方の違いをクリアし、ついに待望の初勝利を手に入れた。

 「チームのために」という言葉しかり、チームカラーでもある攻撃的な麻雀を取り入れる意識や、またそれを体現する自在さに、藤崎の優れた個性が見られた。気を見るに敏であり、賢く戦術を取り入れるのも“忍者”の技。今後もチームのため、忠実に仕える打ち手として、したたかにポイントを積み重ねていく。