菊之助骨折…リハーサルでトリウマのふらつきが気になっていた

引用元:スポーツ報知

 歌舞伎俳優の尾上菊之助(42)が8日、主演の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」(原作・宮崎駿)の昼の部出演中に舞台から転落し、左ひじの一部を亀裂骨折する事故が起きた。昼の部は途中で終了。同日夜の部は公演中止となったが、9日昼の部から復帰する。

【写真】リハーサルでのトリウマ

 5日の公開リハーサルを見たとき、このトリウマのふらつきが気になっていた。二本脚の“動物”。大人が1人で菊之助を乗せ、躍動感ある動きをしなければならない。相当な体力が必要だ。しかし出演者は1か月以上、稽古を積んできている。余計な心配だろうと思っていた。

 菊之助は人一倍、慎重派で知られる。石橋を壊れる寸前まで叩いて渡るか決めるようなタイプだ。今回のけがの程度で済んだのも、常に万が一を想定して動いていたからだ。アクシデントが起きたことを本人が一番悔しがり、おそらく自分を責めているだろう。ナウシカの歌舞伎は菊之助の5年間の情熱の結晶だ。危険を緩和した演出に変わったとしても、千秋楽まで公演を続けることを最優先してもらいたい。

報知新聞社