尾上菊之助、二本脚のトリウマ乗りで左ひじ亀裂骨折「千秋楽まで全力で」公演1回中止で復帰

引用元:スポーツ報知

 歌舞伎俳優の尾上菊之助(42)が8日、主演の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」(原作・宮崎駿)の昼の部出演中に舞台から転落し、左ひじの一部を亀裂骨折する事故が起きた。昼の部は途中で終了。同日夜の部は公演中止となったが、9日昼の部から復帰する。

【写真】歌舞伎版「風の谷のナウシカ」

 事故が発生したのは昼の部の終盤、午後2時半ごろ。ラストの3幕目、第4場でナウシカ(菊之助)がトリウマと呼ばれる二本脚のキャラクターの背に乗った状態で花道奥に引っ込むときに起きた。観客の話ではトリウマがバランスを崩し、それにつられて、ずり落ちるようにして客席に落下した。「大きな音がしたわけでもない。何が起きたのか全く気づかなかった」という人もいれば、「不意な動きで左腕を強打したように見えた」と話す客もいた。

 菊之助は都内の病院に緊急搬送され「左ひじの一部の亀裂骨折」と診断。負傷箇所を固定した状態だという。医師と協議の上、9日からの復帰を決めた。菊之助は「けがの具合は、大事に至っておらず、明日より舞台に復帰させていただけることになりました」と報告。「千秋楽まで全力で取り組んで参ります。本日急遽、公演中止になってしまい、大変申し訳ございませんでした」と気丈にコメントし、謝罪した。

 歌舞伎版「風の谷のナウシカ」は原作全7巻を昼夜通し上演。完全舞台化されることでも注目を集めており、入場券は全公演が即日完売のプラチナチケットとなっている。

報知新聞社