モト冬樹「ハナ肇とクレージーキャッツに憧れて…」ビジーフォー結成を振り返る

引用元:TOKYO FM+
モト冬樹「ハナ肇とクレージーキャッツに憧れて…」ビジーフォー結成を振り返る

アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。3月2日(月)の放送は、ギタリスト・俳優のモト冬樹さんが登場。芸能界に入ったきっかけについて話してくれました。坂本:モト冬樹さんは、高校時代からバンドをされていたんですよね。

モト冬樹:その頃、ザ・ベンチャーズが流行ってて。何か1つにこだわるタイプじゃないんだけど、あのエレキギターの音を聴いたときに“うわ、この音だけ出したいな”って思って。人生のなかでたった1つのこだわりだったかと思うんだけど、もう高校時代は猛練習ですよ。

1日5時間くらいやってたもん。高校卒業してからは練習していないから、そのときの貯金で食ってるみたいな感じですね。

坂本:(笑)。グッチ裕三さんとは、ビジーフォーの前身バンドから組まれていたんですよね?

モト冬樹:(高校の)同級生だったから、あいつ。(当時は)別のバンドをやっていたの。俺はインストゥルメンタルで、裕三は「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」みたいなのをやっていたんだよ。卒業してからうちの兄貴と一緒にバンドやったりして、そのあとに裕三と2人でやってみたりといろいろあって、最後にビジーフォーってバンドを作ったんですね。

坂本:どんなバンドにしようって言って作ったんですか?

モト冬樹:そりゃあもう、年も若くないし、顔もいい男じゃないし、“じゃあハナ肇とクレージーキャッツみたいな面白いバンドやるか”っていう。ちゃんと歌えて演奏ができて、それで面白いバンドを作りたいなって。

六本木でやり始めたんだけど、連日お客さんで満員になっちゃって。そんなことやっている奴らいなかったから。いろいろなところがスカウトに来てくれて、我々はクレージーキャッツが好きだったから、渡辺プロダクションに入ったんですよ。

そのあとはずっと、ハナ肇さんたちにもかわいがってもらって。やっぱり面白かったし、ああいう風にすごくなりたかったですね。

坂本:生の演奏を聴きたかったですね。

モト冬樹:今はコミックバンドっていうもの自体がなくなっちゃったから。最初はヒット曲のパロディとかやっていたんですけど、たとえばジュリー(沢田研二さん)とか山口百恵ちゃんとか、当時のヒット曲は小さい子からじいさんまで知ってたわけですよ。

でもある年代から、ヒット曲は年代別のものになってきちゃったの。そうすると、お客さん相手にパロディってできなくなってきちゃうんですよね。そこで“あっ、これはキツいな”って、コミックバンド自体がキツくなりましたね。

坂本:モト冬樹さんのライブを待っている方もたくさんいると思うんですけど。

モト冬樹:コミックバンドはなかなか難しいけど、面白いことをやりたい奴が4人集まるってのも不可能なんだよね。

モト冬樹さんが出演するタクフェス春のコメディ祭「仏の顔も笑うまで」は、4月22日(水)の東京公演を皮切りにスタートします。詳しくは公式サイトをご覧ください。

(TOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」3月2日(月)放送より)