手塚治虫さん“新作漫画”完成、カラテカの矢部太郎「連載にしてほしいです」

手塚治虫さん“新作漫画”完成、カラテカの矢部太郎「連載にしてほしいです」

 「鉄腕アトム」などで知られる漫画家、手塚治虫さんが遺した作品からAI技術によって作られた“新作漫画”が完成し、26日、東京・文京区の講談社でお披露目イベントが行われた。

 「TEZUKA2020」と銘打ったプロジェクトで、本人が遺した作品をデータ化してAI技術によって“新作漫画”「ぱいどん」が完成。2030年の東京を舞台にホームレスの哲学者が事件解決する物語で、漫画雑誌「モーニング」に前後編が掲載される。

 日本漫画家協会会長のちばてつや氏(81)は「懐かしい感じがする。手塚治虫さんの血が入っている」としみじみ。作家として2018年に手塚治虫文化賞短編賞を受賞しているお笑いコンビ、カラテカの矢部太郎(42)は「リスペクトを込めて作られていると思った。その世界に自分がいるようでわくわくする読書体験でした。連載にしてほしいです」。治虫氏の長男の手塚眞氏から「先をお書きになりませんか?」と冗談交じりに言われると、「僕ですか? 壊滅的なタッチになってしまう」と苦笑していた。