三遊亭円楽「80歳まで現役」、自らプロデュース『落語大手町』PR

 芸歴50年の節目を迎えた落語家、三遊亭円楽(70)が19日、東京・大手町の読売新聞東京本社で自らプロデュースする「落語大手町2020」(7月25日に東京・大手町のサンケイプラザ、25~27日に同・よみうり大手町ホール)の記者発表会見に出席した。

 「博多・天神落語まつり」や「さっぽろ落語まつり」を成功させた円楽が、日本のビジネス街から落語文化を発信する。

 「命ある限り、育ててくれた落語界へ恩返ししたい」との一心で、仲間に出演を依頼。桂文枝(76)、三遊亭小遊三(72)、桂文珍(71)、笑福亭鶴瓶(68)、林家たい平(55)、春風亭一之輔(42)、柳亭小痴楽(31)ら総勢26人の芸達者が集結した。

 東京五輪期間中の開催について「五輪チケットが当たっていない方が来てくれれば」と笑わせ、「日本文化に興味を持っている人の入り口になれば」と謙虚にPRした。

 昨年7月に脳腫瘍、18年9月に初期の肺がんを患った円楽は体調を聞かれ、「データ的には非常にいい状態。気力は充実しているが、体力が落ちてる」と説明。一方、「逆に力まないで芸ができるようになってきた自分が面白い。あと10年。80歳まで現役でいたいね」と決意を新たにした。