21年経ち再犯…槇原敬之容疑者またも覚醒剤逮捕の裏に警視庁の“執念”

21年経ち再犯…槇原敬之容疑者またも覚醒剤逮捕の裏に警視庁の“執念”

 ファンは悲鳴を上げている。

 歌手の槇原敬之(本名・範之)容疑者(50=東京都渋谷区)が13日午後、覚醒剤取締法違反などの疑いで警視庁組織犯罪対策5課に逮捕されたが、逮捕の裏には組対5課の“執念”があったようだ。

 逮捕容疑は2018年4月、当時住んでいた東京都港区のマンションで覚醒剤0.083グラムを所持した疑い。同年3月に同じマンションで危険ドラッグの「ラッシュ」を所持したとして、医薬品医療機器法違反容疑でも捕まっているが、認否は明らかになっていない。

「なぜそんな古い話が?という疑問が浮かびますが、同年3月には槇原容疑者のパートナーとして知られたA氏が覚醒剤取締法違反で逮捕されました。今回の逮捕劇にA氏が何らかの形で関与していたしても不思議ではありません」(捜査事情通)

 こうした見方が浮上するのも、槇原容疑者とA氏が切っても切れない関係だったためだ。過去に東京・新宿2丁目のゲイバー働いているA氏を槇原容疑者が見初めたことで、2人は交際をスタートさせた。1999年に薬物事件で一緒に逮捕されたことで一時“同棲”を解消したが、翌年からまた同居を再開。港区の湾岸エリアにあるマンションで暮らしていた。

 ところが、A氏が再び逮捕されたことで槇原容疑者は現在の渋谷区の一軒家に引っ越した。

 薬物にまみれたA氏との関係を清算するためとはいえ、“どんなときも”一緒だったA氏との関係を断ち切ったことで、槇原容疑者の寂しさはピークに達していたのかもしれない。

 昨年から別のパートナーと暮らしているという噂が音楽業界関係者の間で広まり、それと前後して再び薬物に関する噂がささやかれるようになった。

■1999年12月に懲役1年6カ月・執行猶予3年の判決

「槇原容疑者の捜査に乗り出したのはマトリ(関東信越厚生局麻薬取締部)ではなく組対5課でした。ところが、捜査は極めて難航したといいます。現在、槇原容疑者が暮らす自宅は100坪近い広大な敷地にあります。しかも、高い壁に囲まれているため、中の様子がうかがい知れない。人の出入りをチェックできる場所が限られているため、張り込み捜査が向こうに確認されやすい可能性もあって、薬の供給源を特定するまでにかなりの時間を費やしたといいます。ただ、昨年、組対5課はピエール瀧や元ジャニーズの田口淳之介といった“大物”をマトリに持っていかれています。槇原容疑者はどうしても外せない“ターゲット”だったのです」(前出の捜査事情通)

 槇原容疑者は1999年8月、自宅に覚醒剤を隠し持っていたとして警視庁に逮捕され、同12月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けている。

 あれから21年。槇原容疑者は当時、「今後絶対にこのようなことを起こさないことを堅くお約束します」などと誓っていたが、結局は薬物の誘惑に打ち勝てなかったわけだ。

「当時は初犯ということもあり、翌2000年にはステージにも復帰しましたが、今は芸能界の薬物に対する世間の目も格段に厳しくなっている。それに少なくとも、この2年間は薬物に手を出していた可能性があるわけです。槇原容疑者は今年、歌手生活30周年。夏にはベストアルバムの発売、秋冬ツアーも予定されていましたが、絶望的です」(音楽業界関係者)

 槇原容疑者は逮捕直前の12日まで、何食わぬ顔で自身のSNSを更新し、笑顔の自撮りなどをアップしていたが、再犯となると復帰もかなり難しくなる。

 テレビ朝日の「じゅん散歩」など、槇原容疑者の曲を使用しているテレビ局も対応に大わらわだという。厳しい“冬”が始まりそうだ。