「自分の心が成長する」アートフェア東京・ディレクター 北島輝一の“アートを買う基準”とは?

引用元:TOKYO FM+
「自分の心が成長する」アートフェア東京・ディレクター 北島輝一の“アートを買う基準”とは?

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。1月12日(日)の放送では、先週に引き続き、アートフェア東京のマネージング・ディレクター 北島輝一さんが登場しました。

◆ギャラリーのマーケティングとブランディングをサポート

高須:北島さん、以前は金融業界にいたんですよね。絵画の勉強をされたんですか?

北島:勉強しました。展示をとにかくいっぱい見るようにはしています。

高須:ギャラリーをいっぱい見るんですね。「こんな作家がいるのか」って思ったら、「アートフェア東京」に呼んだりもするんですか?

北島:“ギャラリーが、その作家を出したいかどうか”ですね。

高須:ああ、そうか。ギャラリーとの関係なんですね。個人じゃないんだ。

北島:そうなんです。僕らはアーティストと直接やりとりはしないです。ギャラリーのマーケティングとブランディングのお手伝いをする仕事です。

高須:自分たちで作家を育てることはしないんですか?

北島:育てるようなイベントも「アートフェア東京」と同じ時期におこないます。美大生や若い作家のイベントです。

高須:“ギャラリーさんと繋がりながら、ギャラリーさんが推薦するいろんな作家さんを東京で見せよう”というのが基本のスタイルなんですね。

北島:はい。それがけっこう面白くて。(作品には)“時代性”があるので、それをどう見せるのかが我々の仕事ですね。

◆映像作品を60万円で購入

高須:今はどういう作品が流行りなんですか?

北島:偏っているものは特にないとは思いますが、新しいチャレンジとして“映像作品”が安定していますね。

高須:映像を展示する人がいるんですね。“映像がアート”なんですか?

北島:アートです。僕は映像を60万円で買ったことがあります。

高須:ホントですか。なぜです?

北島:“エディション”というものがあって、3つ売れるごとに値段があがる“値付け”があるんですね。映像はモノがないぶん、よりコンセプトが伝わるというか。

高須:なるほど。考えたくなりますね。“絵を描いたり、モノを作れたりする能力は自分にはないけれど、アイデアなら伝えられるかもしれない”って思えてきますね、「これがアートだ!」って言っちゃえば。そんな簡単な話ではないと思いますけど(笑)。

北島:(笑)。