アジカン後藤正文、新人賞設立の理由は「夢で見た」 若手育成に注力する理由

引用元:オリコン
アジカン後藤正文、新人賞設立の理由は「夢で見た」 若手育成に注力する理由

 ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文(Vo/Gt)が、24日深夜に放送されるフジテレビの音楽ドキュメント番組『人と音楽』(深0:25~0:55 ※不定期放送)に登場する。

【番組場面写真】井の頭公園や下北沢へも足を運ぶ後藤正文

 後藤が音楽に興味を持ち始めたのは大学浪人時代。日差しが降り注ぐ東京・井の頭公園を歩きながら「よく来ていたのは、予備校に通っていた25年以上も前の事であまり覚えてない」「受験失敗して、ここでお酒飲んでいたやつが、アジカン組んじゃうから面白いですよね。人生ってわかんないなぁ」と当時の思い出を淡々と語る。

 番組は、音響システムや機材、部屋のデザインなど細部までこだわり抜いた後藤のプライベートスタジオ『Cold Brain Studio.』にも潜入。リラックスできる空間で話し始めたのは、若手ミュージシャン育成のため、2018年に自ら設立した音楽賞『Apple Vinegar -Music Award-』のこと。前年にリリースされた新人ミュージシャンの音楽アルバムの中から10~12作品をノミネートし、大賞には賞金を贈っている。

 「夢で見たんですよ、僕が『Apple Vinegar Music Award』という新人賞を作っているのを。意味わかんないですけど、これ実際に俺が作らなきゃいけないなぁ、と」。設立の理由を明かした後藤は「作った一番の目的は若手へのサポート。大賞には賞金を用意して機材費や制作費の足しに少しでもなれば…」と語る。

 3年目を迎える『Apple Vinegar -Music Award-』は年々規模を拡大。ミュージシャン仲間や協賛企業の協力も得て、大賞には賞金40万円(2018年)、120万円(2019年)、123万円(2020年)を用意し、若手アーティストたちのモチベーションともなっている。今回、後藤が番組でセレクトしたプレイリストにも、新進気鋭のアーティストの楽曲がラインナップされた。

 さらに後藤は、多くのライブハウスが密集するバンドマンの聖地・下北沢へ。クラウドファンディングで集めた資金で4月オープンを目指している、改装工事中のライブハウス「LIVE HAUS」に足を運んだ。後藤自身もこのクラウドファンディングに出資した1人という。

 「若い世代が何か新しいこと、面白いことを始めようとしているのなら少しでも協力したい。俺らみたいな少しでも音楽で食えているやつらが協力しないで誰がするのだろうか?」

 若手が活動しやすい環境に心を砕くASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文にとって「音楽とは?」。その問いに後藤が出した答えとは?