蛍原徹『北の国から』愛さく裂 演出・杉田成道氏に撮影秘話を直球質問「UFOの回は…」

引用元:オリコン
蛍原徹『北の国から』愛さく裂 演出・杉田成道氏に撮影秘話を直球質問「UFOの回は…」

 お笑いコンビ・雨上がり決死隊の蛍原徹(52)が先日、東京・渋谷パルコ8階の「ほぼ日曜日」で開催されている『北の国から展』(9日まで)でトークショーを開催した。

【場面カット】雪で遊ぶ五郎に純に蛍… 『北の国から』の名場面

 同作は1981年に連続ドラマとして24話が放送後、定期的にスペシャルドラマが作られ、2002年の放送終了まで、軒並み高視聴率を記録した倉本聰氏脚本による国民的名作ドラマ。東京で妻の令子(いしだあゆみ)に去られた黒板五郎(田中邦衛)は、2人の子どもである純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)を連れて、故郷である北海道の富良野に帰郷。黒板家を中心に21年という月日を濃密に描いた。

 トークショーは「北の国から」シリーズの演出家を務めた杉田成道氏(76)と進行。同シリーズの大ファンである蛍原は「UFOの回は、どういう思いで…。大ファンで何千回も見てるから言わせてください!」とドラマ版屈指の“迷シーン”についての直球質問を投げかけると、会場は大爆笑。杉田氏は「本を見て、スタッフ全員が『なんじゃこりゃ』って(笑)」と当時の心境を思い返していた。

 蛍原が「(UFO研究家の)矢追(純一)さんにでもハマっているのかと思った」と話して笑わせると、杉田氏は「倉本さんが小学校入ってから3年間ぐらい、宮沢賢治を毎日、お父様に音読していたのが日課だったみたい。それが自分の作家の起点になったみたいで、どうしてもUFOやりたかったんじゃないの?」と推察していた。

 また、スペシャルドラマ版では「必ず倉本さんは純と蛍の本当のお母さんに電話して、『最近、どうなの? どんなことやってる』って聞く」と成長した純と蛍を、吉岡と中嶋の実生活とリンクさせていたそう。純が電柱を殴るエピソードも実際にあったことで、蛍原は「『帰郷』そのままですやん!」と目を丸くしていた。「大きなウソはついても小さなウソはつくなと1番初めに(倉本氏から)言われた。ドラマはもともとフィクション。それをリアルなものに感じるためには細かいディテールが大事。だから全部、本物です」と決死の覚悟での撮影を振り返り、蛍原は「それが伝わるもんなぁ」とうなずいていた。

 イベントにはドラマ『北の国から』で全てのギターを弾いているギタリストの坂元昭二氏も特別に登場。テーマ曲「北の国から~遥かなる大地より~」を生披露した。

 同作は、デジタルリマスター版がBS放送・日本映画専門チャンネルで毎週土曜日にシリーズ完全放送中。15日の午後5時からは、第1~6話を一挙放送し、見逃した人もまだ追いつける。