品位あるハコフグ帽 さかなクンが永田町に風穴開ける快挙

品位あるハコフグ帽 さかなクンが永田町に風穴開ける快挙

 伝説のプリンセス以来の“快挙”か。タレントで東京海洋大名誉博士のさかなクンが13日、トレードマークの「ハコフグ帽」をかぶって参議院に参考人として出席。海洋問題で持論を語った。国会の規則は帽子着用での出席を原則禁じているが、「品位を欠くものではない」と全会一致で特例として認められた。

 さかなクンは「ギョギョっと緊張した。帽子は皮膚の一部。お認めいただき本当にありがたい」と記者団に語ったが、隔世の感を禁じ得ない。

 1991年、社会党の長谷百合子衆院議員が愛用のベレー帽をかぶって本会議に出席。物議を醸した際、彼女が正当性の引き合いに出したのは英国のダイアナ妃だ。86年の「国賓」来日時に帽子着用のまま、本会議場であいさつしたことを挙げたが、式典での着用は前例にならないとして突っぱねられた。

 あれから、もう29年。そろそろ、襟巻きや杖の持ち込みすら許されない永田町のジョーシキを“ギョッそり”見直してもいいのでは?