水原希子「とにかく怖いものがなくなった」 体を張った世界旅で進化

水原希子「とにかく怖いものがなくなった」 体を張った世界旅で進化

Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう~水原希子の世界一周ひとり旅~』(全6話)に主演するモデル・女優の水原希子。“ドラマ”と謳いながら、ほとんどが“ドキュメンタリー”だという今回のロケは「完全に初めての感覚」だったという。

【写真】超タイトなワンピース姿で登場して恐縮する水原希子

中国、ベトナム、インド、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、トルコを巡ってきた水原に、旅のエピソードや裏話を聞いた――。

■奇跡的な化学反応が続出

今作は、旅作家・歩りえこ氏のエッセイ『ブラを捨て旅に出よう』(講談社)の実話エピソードをベースとしたストーリー展開が用意されているものの、いざ現地へ赴けば水原の本能に任せて旅を繰り広げていくというもの。

企画が始動し、打ち合わせを重ねていくと「面白そう」と期待が膨らんでいったそうだが、出発前日になって「すごい焦ってきちゃったんです」と振り返る水原。「プロデューサーに『画、見えてますか?』って聞いたら『大丈夫っす』みたいな感じで(笑)。でもやったことないし、面白そうだからやってみたいというパッションがありました」と、ギアを入れ直して挑んだ。

通常のドラマや映画の撮影では、台本のセリフをしっかり入れて現場に臨むというが、今回は「登場する人たちが実際に現地にお住まいの方で、プロフェッショナルの役者さんはほとんどいなかったので、台本の通りにいかないなと思って」と、筋書きを頭に入れる程度だったそう。だからこそ、「奇跡的にすごく面白い化学反応が生まれた」と胸を張る。

■撮影10分前に一般人へ演技依頼

具体例を聞くと「いい意味でも悪い意味でも、たくさんありますよ(笑)」にニヤリ。いいエピソードは「インドで、私が汚物に足を突っ込んでしまい、売店のおばちゃんがそれを見て笑うというシーンがあったんです。セリフも結構あったんですけど、そのおばちゃんに演技をお願いしたのが、撮影の10分前だって(笑)。でも、見事な演技でこっちも(空気を)持っていかれて、すごくナチュラルに演技を引き出してもらいました」という。

大変だったエピソードは「プロの役者さんを起用したところがあったんです。それまで素人の方があまりに素晴らしかったので、(それ以上の演技を)期待したんですけど、全然頑張らないんです。ちょっと舐めてるっていうか(笑)。スタッフもみんな苦戦して、私が『何が不満なの?』って聞いたら、向こうが『俺のこと気に食わないんでしょ?』って返して、言い合いみたいな感じになっちゃって。最後は『ありがとうね』って言って終わったんですけどね(笑)」と苦笑いで回想した。

さらに、インドで訪れたガンジス川では、沐浴に興味があったものの、「調べれば調べるほど、汚染の話がすごくて。結構な確率で病気になって、病院に行く人がほとんど日本人だというので、今後も旅がリアルに続いていくからやめましょうという話になったんです」と断念することに。しかし、実際にガンジス川を訪れ、多くの人が沐浴している姿を目の当たりにしたり、現地の人から話しかけられたりしていくうちに「気持ちが変わっちゃって…」と抑えきれなくなった水原。果たして、リスクを犯して沐浴を体験したのか…。