東出昌大「3年目の浮気」で引退危機 別居→元サヤはなし?

東出昌大「3年目の浮気」で引退危機 別居→元サヤはなし?

【芸能界クロスロード】

 昭和歌謡の代表的デュエット曲「3年目の浮気」の歌詞に{♪男・3年目の浮気ぐらい大目に見ろよ}{♪女・ひらきなおるその態度が気にいらないのよ}の一節がある。的を射たように、歌詞がそのまま当てはまるのが東出昌大(31)の不倫騒動。女優・唐田えりか(22)と不倫が始まったのは、ちょうど結婚3年目だった。

 かつて週刊誌を「見てきたような嘘を書き」と揶揄されたこともあったが、東出の不倫を報じた「週刊文春」には「見ていたような事実」があった。不倫関係に至る経過から夫婦間の問題まで詳細に事実をあぶり出している。部屋で不倫を問い詰める妻と、追い詰められる夫。その光景が容易に想像つくほどの内容に、東出は降参したように事実と認め謝罪・反省の弁を即座に出した。あっさり認めた背景には、「杏サイドから出ている話だろう」というのが誰よりも分かるのが当の本人。反論は、さらなる反撃を呼ぶ。認めるしかなかったのだろう。

 歌詞の後半の一節には{♪女・両手をついてあやまったって許してあげない}とある。反省したふりで不倫を継続。堪忍袋の緒は切れ、夫を追い出した。追い出された東出は、とりあえずマンスリーマンションに仮住まい。現段階では東出からの連絡も杏は拒絶しているという。「別れる」意志を固くしている妻と、「許しを請い、やり直したい」夫の温度差はかけ離れているのが分かる。まるで不倫ドラマのような展開。この先も気になるところ。

■芸能界で別居から元サヤはレアケース

 芸能界で別居した夫婦がヨリを戻したケースはほとんどない。ジンクス通りなら離婚する可能性は大。世間も「そんな男は三くだり半」と、杏に同情的な声が大半を占める。離婚は杏にはさほどダメージにはならないが、父親が目の前からいなくなる3人の子供があまりに可哀想。逆に「そんな父親と一緒に生活するほうが可哀想」という側面もあるが、杏にとって難しい判断。

 離婚回避の可能性もほんの少しだけ残っていると思うが、どちらに転んでも東出のダメージは計り知れない。

 良妻賢母の杏を支える模範亭主のイメージで好感度を上げてきた東出。不倫が発覚するや、せきを切ったように「無類の女好き」といった本当の顔が次々と明かされている。事が起きてから「こんな話もある」と新情報が出てくるのは芸能ニュースの常とはいえ、これほどイメージと違う俳優は珍しい。遅かれ早かれ東出の本性が流布するのも時間の問題だったろうが、今回の不倫は一生を左右することになるかもしれない。

 芸能界の王道、モデルから俳優へ転身した東出。杏主演の朝ドラ「ごちそうさん」で注目され、そのまま杏と結婚。「ベストカップル」とドラマの延長のように世間は応援した。結婚後も「良き夫・良き父親」を好感度に加え、ドラマや映画で活躍したが、これといった代表作もヒット作もない。いまだに「高身長」と「杏の夫」という肩書が先行する。

 映画関係者によれば、「可もなく不可もなく平均点の俳優。面白みに欠ける」という。

 それでも変わらぬイメージがあれば、仕事も維持できていたろうが、すでに打ち切りになるCMは続出。出演中のドラマは不倫発覚直後の視聴率がいきなりダウン。俳優としての仕事を失う可能性もある。歌はパロディーだが、現実になればそうはいかない。

(二田一比古/ジャーナリスト)