剛力彩芽、即興劇ドラマで魅せる“女優の進化” 「こういう場じゃないとできない」役に挑戦

引用元:オリコン
剛力彩芽、即興劇ドラマで魅せる“女優の進化” 「こういう場じゃないとできない」役に挑戦

 女優の剛力彩芽(27)が、テレビ大阪の即興恋愛ドラマ『抱かれたい12人の女たち』(毎週土曜 深1:26~1:56)の最終話(21日放送)で、最近世間を騒がせている女優Aを追いかける芸能記者を演じる。ドラマは大まかな設定以外、全て即興。女優・剛力彩芽が“演技の進化”を披露している一方、ドラマでありながら彼女の本音(?)も垣間見える作品となった。このほどORICON NEWSでは独占インタビューを敢行。彼女の思い、これから目指す女優像に迫った。

【場面カット】今にも泣き出しそう!瞳がウルウルの剛力彩芽

■力量問われる即興ドラマ「怖さもあるが挑戦」

 本作は、俳優の山本耕史演じるバーテンダーを、ゲスト女優たちがあの手この手で口説いていく即興ドラマ。毎回女性ゲストたちが自身で考えた設定で熱演し、最後は決めゼリフ「私を抱いてくれませんか?」でマスターを落としにかかる。

 大まかな設定以外は全て即興のため、出演する女優の力量が問われる。そんな難しいドラマのオファーを受けた理由について、「新しいことに挑戦したかった。即興劇はやったことがなかったんです。舞台はやらせていただいてますが、アドリブを入れるような舞台はなかった」と振り返り、「即興劇の“怖さ”ももちろんあるんですけど、自分の中で『久しぶりに出るからには、何か1つ挑戦したい』っていうのがあった」と心境を打ち明ける。

 このドラマについてはニュースなどで知っていたが、出演オファーが来た時は「まさか私が出る側になるとは思ってもいなかったのでうれしかった」と喜んだ。即興芝居ができる=お芝居ができるというイメージがあったそうで、「対応力がある人じゃないと難しいと思っていた。自分自身にそういった対応力があるかわからなかったので、出させていただけるっていうのは、そういう風に少しでも見てもらえているのかなって。何より、自分がそういう表現にチャレンジできるってところでうれしかったですね」。

■「言いづらいことを代わりに言ってもらった」 役を通じて“本音?”も

 通常のドラマとは違い、同ドラマは出演する女優自身が“企画段階”から参加している。剛力は設定を決めるにあたり、「やりやすいものをやろうと思えば、普通の役でもできたと思う。一方で、せっかくだから何かインパクトのあるものにすると、自分自身の芝居も難しくなる。挑戦するのか無難にいくのか、最初はすごい悩んだ」と明かした。

 その結果、演じることになったのは「芸能記者」。剛力自身、芸能人であるがゆえ、常にマスコミに“追われる側”だった。だからこそ「1回でいいから自分の視点で芸能記者側に立ってみたかった。『記事を書く人の立場になったらどういう感覚なんだろう?』って」と役を決めた背景を語った。

 物語は、クリスマスイブの夜ふけ、都内某所にある隠れ家的バー「Y’zoo」に剛力演じる芸能記者がやってきて、最近世間を騒がせている女優Aと男について、山本演じるマスターのもとに話を聞きに来るとこから始まる。女優Aが誰なのかは明らかにされていないが、ドラマ内で剛力が女優Aのことを語る度に“自分自身”の話をしているのではと思ってしまうようなセリフが何度も登場する。

「どう考えても彼女はバカだと思わない? だってあれだけ最初だってSNSで騒がせちゃったわけじゃない」

「もうちょっと、おとなしくした方がよくない? どう見たって世間からは浮かれてるようにしか見えないじゃない?」

「女優を辞めて、仕事セーブして彼についていくのか。何かもうはっきりしなよって思う」

 これらのセリフについて、「女性芸能記者の役を通して、自分の言葉ではちょっと言いづらいことを代わりに言ってもらったところはありますね」と本音をぽろり。「自分を“ネタにする”のはこういう場(即興劇)じゃないとできないかなって思う。むしろこういう場だからできたっていうのもあるかもしれない」と胸中を明かし、「即興劇をやるっていうのも、役者っていう改めての覚悟を感じてもらえたら」と語った。