奇跡も魔法もあるんだよ 園田賢、苦悩乗り越え2カ月ぶり勝利 絶不調で出血・円形脱毛症も…/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
奇跡も魔法もあるんだよ 園田賢、苦悩乗り越え2カ月ぶり勝利 絶不調で出血・円形脱毛症も…/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・1月27日の1回戦で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が接戦を制し、連勝中のチームの勢いを加速させる3連勝を決めた。

【映像】絶不調乗り越えた園田賢の戦いぶり(第1試合)

 昨シーズンは「魔法の鳴き」と称される仕掛けを駆使し、チーム優勝に大きく貢献した実力者は今シーズン、思うような結果を出せず苦悩していた。麻雀教室では河の1段目の説明だけでも、1時間を要する理論派は「麻雀ってどうやって打てばいいんだっけ」と口走るほど迷宮入りし、角膜下出血、円形脱毛症と身体にも異変が起きていた。

 園田は直近6試合3着1回、4着5回と逆連対。ここまで21試合に出場し▲310.3で個人スコア29人中最下位。まるで無間地獄かのような負の流れを断ち切るため、ユニフォームのサイズを変更、靴を新品に変えて素足で対局するなど、気持ちをリセットして対局に臨んでいた。

 対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、園田、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)。

 園田の勝負所は2着目で迎えた南2局の親番に訪れた。8巡目に和久津から先制リーチを受けながらも無スジを切り飛ばし、11巡目にテンパイを入れた。テンパイ形は、ドラ9筒と赤牌2枚を抱えていたが、役無しでカン6筒待ち。ツモれるかどうか疑心暗鬼だったため、ヤミテンプッシュを選択した。13巡目に6筒をツモり、ツモ・赤2・ドラで1万2000点(+1000点)を加点。このアガリが、2019年11月22日以来となる3勝目を決定づけた。

 1月24日に1日2勝を達成した仲間の鈴木たろう(協会)と村上淳(最高位戦)に後押しされてつかんだ2カ月ぶりの勝利。「ドリブンズの逆襲」「俺はドリブンズ信じてた」「面白くなってきた」「ドリブンズ10連勝いけるぞ」とセミファイナル、さらにはファイナル進出を信じて疑わないファンを沸かせた。 

 魔法使いは「僕が出てって不甲斐ない成績だったら」という弱気の感情を、自信というエネルギーに変換する魔法を己にかけ、溜まりに溜まった“穢れ”をついに放出した。【福山純生(雀聖アワー)】

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