「いだてん」終了にNHK放送総局長「1年間、いろんなことがあって大変申し訳なかった」

「いだてん」終了にNHK放送総局長「1年間、いろんなことがあって大変申し訳なかった」

NHKの木田幸紀放送総局長は18日の定例会見で、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が15日で全47話の放送を終えたことに関連し、「この1年間、いろんなことがあって大変申し訳なかった」と陳謝した。

 内容については「見応えがあった」と述べた。

 視聴率低迷については「出演者が多かった」ため、視聴者には理解しづらかったことを分析した。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(38)と俳優の阿部サダヲ(49)がダブル主演。最終回「時間よ止まれ」の平均視聴率は8・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。全話の平均は8・2%で歴代ワーストに加え、史上初の一桁台に終わった。   

 大河ドラマ58作目。宮藤官九郎(49)が大河脚本にオリジナル作品で初挑戦した。20年の東京五輪を控え、日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京大会までの半世紀を描き、“近現代大河”は86年「いのち」以来で33年ぶり。

 放送途中には、麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧(52)や、7年間で約1億2000万円の申告漏れなどを東京国税局から指摘されたチュートリアルの徳井義実(44)の降板をめぐって、出演者の交代や撮影し直しなどにも見舞われた。