残り30試合もあれば十分だ!赤坂ドリブンズ、村上淳がチーム22試合ぶりのトップ 最下位からの大逆襲/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
残り30試合もあれば十分だ!赤坂ドリブンズ、村上淳がチーム22試合ぶりのトップ 最下位からの大逆襲/麻雀・Mリーグ

 試合直後、顔はいつも以上に紅潮していた。大和証券Mリーグ2019・1月19日の第2試合で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が実にチーム22試合ぶりの勝利となる自身4勝目を獲得した。

【映像】村上淳、崖っぷちで踏ん張る勝利(第2試合)

 この試合の対局者はTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、村上、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)の並びでスタート。

 “リーチ超人”と呼ばれる村上の強みが、この試合では復活した。東3局に萩原から8000点。続く東4局にはここまで12試合ラス回避、鉄壁を誇る藤崎からリーチ・ドラ・裏ドラの5200点をアガってリードした。どちらの最終形もリーチしやすいリャンメンだが、今期はこういった勝負手になかなか恵まれなかったのも事実だ。

 メンゼン重視、守備力の高い村上が点棒を持つと、3者はやっかいだ。その後の村上は手に蓋をすることはなく、危なげない試合運びでトップを獲得した。

 インタビューでは「ここからまだ苦しいので、いきなり笑顔というわけにはいかないですが、毎日プラスしていればいけるんじゃないかなと。気負わずにいきたいと思います。今まで培った麻雀をやるしかない」と言い切った。

 この日の1回戦は盟友の鈴木たろう(協会)が痛恨の箱ラス。この試合で続けてラスとなればチームはさらなる断トツのラス状態となり、セミファイナル進出が遠く霞む窮地に立たされていた。この勝利でチームは絶体絶命を回避、残り30試合へ持ちこたえた格好となった。

 前年度の覇者である赤坂ドリブンズはドラフトで丸山奏子(最高位戦)を指名。長年の付き合いで仲の良い中年3人組に紅一点が加わり、「育てながら勝つ」をテーマに進めてきた2019シーズンだったが、ここまでの成績は大誤算の結果となっている。

 いつしか恒例となった試合後の飲み会も減り、試合後は「そそくさと電車で帰っています」と語るように、ストイックに麻雀と向き合い続けてきた。逆境においても実力上位は自他共に認めるもの。信じる期待値を追求すれば、早々は覆らないマイナス400オーバーという数字も、大逆転の道はきっとある。

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