庶民リーチは「テンション上がらない」超高打点セレブ・黒沢咲、豪華麻雀で個人2連勝/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
庶民リーチは「テンション上がらない」超高打点セレブ・黒沢咲、豪華麻雀で個人2連勝/麻雀・Mリーグ

 リーチをかけずとも役あり高打点。しかし躊躇なくセレブは牌を横に置いた。大和証券Mリーグ2019・1月19日の第1試合で、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)が持ち前の高打点打法で今期6勝目を獲得した。6勝はセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)に並び女性ではリーグトップタイとなった。

【映像】黒沢咲の超高打点麻雀が炸裂(第1試合)

 この試合の対局者はKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、黒沢の並びでスタート。黒沢は東2局1本場に跳満をツモり快調なスタートを切るも、その後は4局連続の失点もあり前原に大量リードを許した。

 逆転手が訪れたのは南4局の親番、一盃口確定の形にドラが2枚と、ダマテンでも出て7700点。ツモれば満貫のチャンス。これを躊躇なくリーチし、リーチ・ツモ・一盃口・ドラ2・裏ドラの1万8000点を獲得した。これで前原とわずか1200点差まで詰め寄った。

 1本場は4着目の鈴木が着順上昇を狙いリーチ。3着目の岡田はシャンポン待ちのダマテンで、役牌の南ならば出アガリができるという状況となる。ここで好形イーシャンテンの前原が南を切り、岡田のアガリとなって黒沢のトップが確定した。

 インタビューでは、東2局の1巡回しのリーチについて聞かれると、「即リーチで良かったと思います」と苦笑しつつも、「待ちも悪くないので、結局スライドでリーチしました」と当時の思考を打ち明けた。実際、いわゆる亜リャンメン待ちの二・五万は良い形とは言い切れず、良形高打点を目指すスタイルの黒沢にとっては若干の不満が残っていたが、ここはツモって跳満、この試合の展開を決める一撃となった。

 また、東1局に三・六万待ちで赤2枚使いの平和をテンパイするも、リーチをしなかった件については、そもそも記憶が曖昧であるかのようなリアクション。また理由については「テンションが上がりませんでした。巡目も深かったですし」と説明した。これにはコメントも「セレブ黙」「セレブが黙る」「巡目がね」とざわつく。好みじゃない手は興味がないの、そんな自由気ままなセレブっぷりが見て取れた一局となった。

 オーラスは高いアガリが必要なことに加え、セレブお好みの良形高打点。しっかりリーチをかけ、ツモってみせた。黒沢独特の判断で勝ち取った勝利に、この日の解説者である勝又健志(連盟)も「黒沢さんらしさが出たと思います」とコメントした。

 納得のいかない手は慎重に、かつツモれる高打点チャンスはしっかり決める、そんな“セレブ”の黒沢らしさがこれからも出せれば、春の戴冠も見えてくる。

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