「ほな、またな」『スカーレット

引用元:ねとらぼ
「ほな、またな」『スカーレット

 滋賀・信楽で育った少女が、やがて男性ばかりの陶芸家の世界に飛び込み、自分だけの陶芸を目指していく物語「スカーレット」。今週も視聴者の評価と感想をお届けします。

「お父ちゃんいかないで」常治への追悼ツイート

●「スカーレット」第13週(12月23日~28日放送)のあらすじ

 昭和40年夏。喜美子(戸田恵梨香)と八郎(松下洸平)の間には4歳の武志がいる。八郎は作品づくりにいそしみ、喜美子は食器作りで家計を支えている。常治(北村一輝)の体調が悪く、もう長くないと知った喜美子は、家族で支えようと誓う。

 常治を励ますため、家族で愛を込めた絵や文字を絵付けした大皿を作った。皿に盛られたのは、大野(マギー)が戦地での約束を果たすために一家で作ったマツタケごはん。常治はみなに囲まれ、安らかな最期を迎える。

 直子(桜庭ななみ)が帰宅したのはその年の冬。「帰ってくるな」という常治との約束を守ったのだと言う。ある日、武志が熱を出し、ジョージ富士川(西川貴教)の実演会に行けなかった喜美子のために、照子(大島優子)と八郎は、ジョージを連れ帰り、特別実演会を開く。

 ジョージに触発された八郎の作品は金賞を受賞。父を亡くしてからずっと泣くのをこらえていた喜美子も、自分の作品づくりに向きあう中で、ようやく涙を流すことができ、初めての作品を完成させた。 (『スカーレット』公式サイトより)

●「スカーレット」第13週目の盛り上がりポイントは12月25日

  第13週目の盛り上がりポイントは、父親の最期を看取った12月25日でした。いつも視聴者からの反感を買いつつも、どこか憎めない人柄で愛された喜美子の父常治が亡くなった日でした。「クリスマスなのに、朝から号泣」といったツイートも見られ、世間の楽しい雰囲気とは異なる朝ドラの展開に、ショックを受ける人が続出しました。

●「出来ることは泣かんこと」

 毎週、登場人物の心情に大きな変化があるスカーレット。第13週、視聴者にもっとも大きな反響をもたらしたのは、喜美子の父、常治との別れでした。劇的ではなく、淡々と丁寧に描かれた常治との別れ。そしてそれを迎える家族の様子に、ネット上では、「人が少しずつ死を受け入れるさまを丁寧に描くスカーレット」「何でお母ちゃんがお父ちゃんのことを好きになったか、ずっと一緒にいたのかがすっと分かったような回だった」「答えのない日常の表現の仕方が途轍もなくエグい」など、多くの人が反応。そんな中、「直子が帰ってこない。弱った常治をみたくないんだろうな」という、この後の展開を予測したツイートも。

 一方で、悲しさや寂しさを紛らわすように、「飲んだくれて娘怒鳴ってるとこ映せよ!」や「うそでしょ?常治死ぬの?死ぬ死ぬ言って長生きするのが俺達の常治なのに!!!」「ズルい。イライラさせて、もうイヤ!と思わせて、でも家族に対する不器用な愛情は一杯で」など、過去のダメ親父っぷりを引き合いに出して悲しむ人、常治のキャラクターを持ち込む人、川原家の大黒柱として生きた常治を振り返る人など、さまざまな形で常治とのお別れ期間を過ごす様子が見られました。