サッカーとキーボードの二兎を追った渡辺シュンスケ ソロ10周年記念アルバム発売

引用元:中日スポーツ
サッカーとキーボードの二兎を追った渡辺シュンスケ ソロ10周年記念アルバム発売

 名古屋市名東区出身のキーボード奏者、渡辺シュンスケ(45)のソロプロジェクト「Schroeder―Headz(シュローダーヘッズ)」が10周年を迎えた。記念アルバムとして「ゲスト・スイート」を発売。多彩なコラボを展開し、「あえてゲストに入ってもらい、自分の音楽を引き出してもらった」と新境地を見せている。

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 サッカー選手を目指す傍ら中学2年生でキーボードを始め、国立音大に進んだ変わり種。「高校時代、三者面談で音大を志望して先生に驚かれました」とスタートは遅かったが、大学時代からサポート奏者としてプロ活動を始め、才能を開花させた。

 佐野元春や小泉今日子のライブやレコーディングで活躍しつつ、「自分自身の音楽を極めたい」と2009年、シュローダー―を始めた。以降、ジャズのイベントに数多く出演し、映画音楽や楽曲提供、プロデュースも手掛ける。

 節目を記念する本作ではユニゾン・スクエア・ガーデンの斎藤宏介や歌手の土岐麻子らが参加。シュローダー―名義では初めて渡辺本人が歌う「手紙が届けてくれたもの」を含む全12曲を収録している。歌唱入りの楽曲が多く、「口ずさめるメロディーを想像して作ったものばかり。自分じゃ書けない歌詞が加わり、全く違う曲になるのが楽しい」と制作過程を楽しんだ。

 10周年記念の全国ツアーを昨年末までに終えた。今年は「ピアノのソロアルバムを作ってみたい」と意気込んでいる。