久米宏氏が神戸を再訪、阪神・淡路大震災から25年

引用元:日刊スポーツ
久米宏氏が神戸を再訪、阪神・淡路大震災から25年

フリーアナウンサー久米宏氏(75)が17日放送のABCテレビの報道・情報番組「キャスト」(月~金曜午後3時50分、関西ローカル)に出演。同番組の阪神・淡路大震災の特別企画「震災25年 ~キャスト×久米宏 つなぐ次代へ」で被災地を再び訪れた。

久米氏は「今回の出演は、当時の状況について、またメディアが問われている防災や報道のあり方について、テレビを通じて話ができる最後の機会かもしれない」という強い思いを抱いて、ロケを行い、生出演する。

阪神大震災が発生した95年当時、久米氏はテレビ朝日系「ニュースステーション」のキャスターを務めていた。震災当時取材した神戸市兵庫区を訪れ、キャスターとして取材した人々と再会する。

「25年、四世紀半という区切りは、放送局の都合で、実際に住んでいる人には関係ない。今回の出演は意味がないのではと思ったが、実際に来てみたら意味はあった。25年前のことをはっきりと覚えている今、再び取材や話ができるのは、この25年が限界だと思うので、自分自身も区切りでもあった。30年の区切りは記憶が怪しいので…(笑い)」

スタジオトークには久米氏、ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」(月~金午前6時30分)を担当する道上洋三アナウンサー(76)が生出演する。「命を守るためのメディアの役割」「震災を知らない世代へ教訓や思いを伝えることの難しさとその重要性」について討論する。

久米氏は「最近日本各地で起こっている地震報道を見るたびに、メディアの役割を考える。実際に大地震が起きたら停電してしまい、発生直後のテレビは役に立たない。大事なのは、普段から防災について伝え続けること。節目だからではなく、日頃から、うるさいと思われても繰り返し伝える。これが放送局の義務だと思う」と主張し、“久米節”が復活させた。