“性に奔放”なヒロイン役・内田理央、プライベートは「恋愛体質じゃないんです」

“性に奔放”なヒロイン役・内田理央、プライベートは「恋愛体質じゃないんです」

 漫画家・いつまちゃんによる4コマ漫画をドラマ化したラブエロコメディー『来世ではちゃんとします』で主演を務める女優・内田理央。性に奔放で5人のセフレがいながらも、本命の男性には素直になれないヒロインを演じる。役柄に対しては「自分とは全く違う」と語りつつも、その孤独さ、切なさには共感を覚えるという内田。そんな彼女が「恋愛体質ではない」という自身の恋愛観を率直に語った。

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■撮影現場では「プライベートのことまで言いすぎちゃったかも」

 「お話をいただいて、まず原作の漫画を読ませていただきました。キワドい内容やセリフが飛び交う内容ですが、共感できる話もとても多いんです。同じ職場のメンバーはみんな、性についても、恋愛についても、本当に個性的。男性でも女性でもどこかグサッと来る部分がある内容だと思います」と作品の印象を語る内田。

 キワドいセリフが頻出する台本にもためらいはない。現場のおおらかな雰囲気の中で、思いがけず開放的になってしまうこともあったという。

 「女性の皆さんに観てほしいので、演じる前は『言い方に気を付けて下品にならないように』という思いがありました。けれど、スタッフさん、監督を含めた現場の空気感が寛大なので、恥ずかしさや照れはないです。逆にプライベートのことまで言いすぎちゃったかも。皆さんが寛大すぎるので、セリフ以外にも普段は言わないようなことまで飛び交ってるような現場です」。

 同作には、性依存系女子の主人公・大森桃江をはじめ、彼氏いない歴=年齢のBL好きギャル・高杉梅や、女性をもてあそぶ魔性のイケメン・松田健、SM趣味を持つ高学歴・高収入のハイスペックイケメン・Aくんなど個性豊かなキャラクターたちが登場する。それを演じる太田莉菜(高杉梅役)、小関裕太(松田健役)ら俳優陣もまた、個性的なのだという。

 「(CG制作会社の)スタジオデルタで働く5人のメンバーは、すごく仲が良くて楽しいです。穏やかな空気だけど、ところどころみんなが変。キャラクターもなんですけど、皆さんも変だと思います(笑)。だからピッタリだなと思いました」と無邪気に笑う。

■プライベートでは「恋愛体質じゃないんです」

 そんな内田だが、プライベートでの恋愛観は桃江と正反対。タイトルにちなみ「来世でちゃんとしたいこと」を聞くと、目を輝かせてこう話す。

 「来世では超恋愛したいです。私は恋愛体質ではないので、どちらかというと桃江じゃなくて、全然恋愛ができない梅ちゃんの方がしっくりくるんです。桃ちゃんぐらい人を好きになりたいですね」。

 恋愛に本気になれない自分に対して、焦燥感も垣間見せる。

 「本当に心から死んでもいいぐらい好きになったことがないんです。『みんな大好き』という感じで、ひとりをLOVEにならない。LIKEです。冷めてるんだと思います…。人に興味がないのかな。興味を持ちたいですよ。今の私の一番の悩み。私の周りの人は、彼氏ができたら遊んでくれなくなっちゃうので、その気持ちが分からず孤独です(笑)。だから、好きな人に対して真っ直ぐになれる女の子にとても憧れています。素直に『かわいいな』と思うし、私にはそれができないから、なりたいとも思います」と打ち明けた。

 そんな一方で、自身とは正反対である桃江に共感できる部分もあるのだそう。桃江について語る際には自然と熱が入る。

 「自分とは全く違う桃ちゃんに、不思議と共感できる部分もあるんです。桃ちゃんの寂しさやむなしさ、切なさは、すごく分かる。女の子の『ちょっとこじらせた感じ』というのは一緒なのかなって思いました。桃ちゃんは、セフレが5人という設定があるからそのイメージが入ってきちゃうんですけど、本当に優しくて、気遣いができるというところが一番すてきな部分だと思います。セリフはハードでキワどいものも多いのですが、お芝居では、男女共に優しくて誰も傷つけない、裏表のない桃ちゃんを見せられたらと思いながらやっています」と力を込めていた。(取材・文・写真:山田健史)

 ドラマパラビ『来世ではちゃんとします』はテレビ東京ほかにて1月8日スタート。毎週水曜25時35分放送。