綾瀬はるか“噛み司会”もはや名物に それでも愛される理由

綾瀬はるか“噛み司会”もはや名物に それでも愛される理由

 総合司会の内村光良(55)、白組司会の嵐・桜井翔(37)と共に紅組司会を務めた綾瀬はるか(34)。紅白の司会は4年ぶり3回目となるが、一部ではミスが“名物”となっていた。

 12月29日に行われた会見では、内村が「本番でフタを開けてみないとわからない綾瀬さんの魅力を私と桜井くんがどうやって支えていくのか。ドキドキしています」と発言した直後にイヤリングがポトリと外れるハプニング。会場は笑いに包まれ、早くも“持ってる感”を見せつけた。その後、記者に言い間違いについて問われると「もちろんノーミスを目指します」と笑顔で宣言。

 しかし本番当日、冒頭の第一声で「紅組司会の綾瀬はるかです。紅組の司会は3回目となりますが……」と言おうとしたところ「紅組の司会めは」と早くも1噛み。4組目の「GENERATIONS(ジェネレーションズ)」に話しかけるシーンでは、「ジェネロー……ジェネレーションズさんも」と2噛み目。

 内村演じる「LIFE!」の三津谷寛治のコントのコーナーでは“三津谷・エンシーナス・シャーロット・はるか”役を熱演。福山雅治の物真似や「はるかカッター」をノリノリで披露したが、オチ近くの絶妙なタイミングで噛み、桜井に「ちゃんとやってくれ、ちゃんとやってくれよ(笑い)」と言われる始末。綾瀬はすかさず「噛みました」と言い、オチをつけた。

 まだある。石川さゆり(61)と長谷川博己(42)が大河ドラマ「麒麟がくる」での共演を紹介するシーンでは、“来年の”というべきところを「“未来の”大河ドラマで共演……」と言ってしまった。ここまでくると明らかに周囲はハプニングを楽しんでいる雰囲気だ。芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。

「紅白という生放送の大舞台では、NHKのアナウンサーだって噛むのですから、専門でない女優や歌手が司会をやってミスするのは当然ですよ」

 事実、それまで冷静に進行していた桜井も、綾瀬につられたのか「King Gnu(キングヌー)」の曲紹介で、「キングアンドヌー、失礼しました、キングヌーで……」と言い間違えた。

■上沼恵美子も絶賛

 番組終了間際、綾瀬の司会について聞かれた審査員の上沼恵美子(64)は「初々しさを全く失っていない。たいてい何回かやると達者になっていくんですけど、全くならない。すばらしい。褒めてるんですよ。私の若いころにソックリです」と言って笑わせた。

 その上沼も1994年と95年に紅組司会を務めている。

「上沼さんが司会を担当した時も、ディレクターが生放送スタート直後なのに、(指をグルグル回す)巻きのサインをバンバン出していて、『トンボやないんから~』と言っていましたね。それくらい紅白の司会は大変なんですよ。上沼さんは自身のそうした経験も踏まえた上でのエールでしょう」(城下氏)

 カミカミでも好意的に受け取られ、ミスしてもなぜか周囲をほっこりさせてしまう綾瀬の不思議な魅力。

「綾瀬さんの人柄、人徳もあるでしょうね。以前取材したときもわれわれ取材クルー全員に気を使っていて、周囲を和ませていたのが印象的です」(城下氏)

 その魅力がいかんなく発揮された“名司会”ぶりだった。