【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第12回 今月のテーマ:ヒップホップ

引用元:Movie Walker

17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第12回のテーマは大好きだという“ヒップホップ”、選んだ作品は『パティ・ケイク$』。勢いでステージ・ネームとデビュー曲のタイトルも決めちゃいました!

【写真を見る】お気に入りのアーティストは餓鬼レンジャー、GADORO、山嵐という南沙良

 

■ 「パティのバースでエンドロールに突入! いやー、ぶち上がりました!!」

 

――今日着てるパーカー…。

 

「テーマの“ヒップホップ”を意識しちゃいました(笑)。いやー、ぶち上がりましたね! 最後の報われ加減が良かったです。パティのバースで突入するエンドロール! 心の中で大拍手でした」

 

――大絶賛ですね。

 

「パティ、すごく好きです。劣悪な環境なのに不良じゃないし、卑屈にもならない。母親もわりとひどいのに、優しくしてあげたりして」

 

 

――そんなにヒップホップ好きだったとは意外です。

 

「ラップが好きなんですよ。ヒプマイ(※)から入ったんですが、餓鬼レンジャーさん、GADOROさん、山嵐さんをよく聴きます。餓鬼レンジャーさんはちょうどいいユルさが気持ちよくて。タコ神様がかわいいんです」

 

――タコ神様?

 

「餓鬼レンジャーのメンバーです。ずっと踊って盛り上げてくれる」

 

――ヒップホップ関係ないじゃないですか。

 

「一度餓鬼レンジャーさんのライブに行ったんですけど、タコ神様がほんとーーうにかわいんですよっ!!」

 

――急に声が大きい…。

 

 

「あと、山嵐さんはぶち上がりたい時に聴きます」

 

――南さんが言ってる、その「ぶち上がりたい時」ってどんな時ですか?

 

「一日中ひとりでいて、叫びたくなるような時です。例えば、ずっとひとりでゲームをやってると、心がすーっと(と、空に指で止まった心電図みたいな水平線を引く)なってくる。そんな時ですね」

 

――誰かと会えばいいのに。

 

「手軽なんですよ。聴けば1分でぶち上がれるので(笑)」

 

――もしどなたかからトラックを提供されて、ラップをやるチャンスがあったら?

 

「やります(即答)」

 

 

――リリック(詞)には何をぶつけましょうか。

 

「ぶつけたいことが…ない」

 

――うわ、声小っちゃ。鬱屈とか、社会への不満とか。

 

「電車で足踏まれたり、とか? そうだ、『否定はしないけど』って言っるのにバッチリ否定されるのはイヤです」

 

――ありますね、うん。

 

「私の相談事に、否定したうえで、すごく当り前のことを言ってくるんですよ。いや、それはそうなんですけど…」

 

――それができないから苦労してるんだよ、こっちは、と。分かります。じゃあ、パティの“キラーP”みたいなヒップホップ・ネームをつけましょう。強そうなやつをお願いします。

 

「デビル…」

 

――デビル(笑)。自分の名前も入れてください。

 

「デビルサラ…」

 

――あまり強そうじゃない。

 

「じゃあ“王様”とか? デビルキングサラ? ダサい…」

 

――キラーPならぬDEVIL-Sは? Sは沙良のS。

 

「強そう! じゃあファッションもインパクト強めに、レディー・ガガさんっぽく生肉をくっつけましょう(笑)。髪はタワーみたいに盛って、エビみたいに横にくいっと」

 

 

――ファースト・シングルのタイトルを決めましょう。

 

「英語を入れたいです。でも私、小学生レベルなんで、単語全然知らないんですけど」

 

――じゃあ、好きな日本語は。

 

「“否定するな”!!」

 

――(笑)。Don’t Deny(ドント・ディナイ)ですか。DEVIL-Sの『Don’t Deny』。Dが3つでトリプルD!

 

「ダサいですね…(笑)」

 

※ヒプノシスマイク。12人の男性声優たちによるキャラクターラッププロジェクト。

各キャラにはイラスト・ビジュアルや詳細なプロフィールが与えられている。

 

■ 写真&ひとこと:最近バナナが食べやすい設計になりすぎてることに気付いた。

雨の日は外出するべからず!と、心に決めている私ではありますが、突然の雨にはそうも言っていられず…この日は両手が荷物で塞がっていて鞄の底にある折りたたみ傘を出すのもなんだか面倒くさくて、「降ってないぞ」と自分に言い聞かせながら帰りました。(Movie Walker・取材・文/稲田豊史)