欅坂46紅白で再び“魔曲”「不協和音」のワケ 平手センターにファンの「期待」と「不安」

引用元:東スポWeb
欅坂46紅白で再び“魔曲”「不協和音」のワケ 平手センターにファンの「期待」と「不安」

 大みそかの「第70回NHK紅白歌合戦」で、最も話題を集めそうなのが、4年連続4回目の出場となる人気アイドルグループ「欅坂46」だ。20日に歌唱曲が発表されると、ツイッターでは欅坂が歌う「不協和音」が日本トレンドの1位になるなど、インターネット上は大騒ぎ。2017年にメンバー数人が倒れ込む“過呼吸騒動”以来の同曲披露とあって、「期待」と「不安」が入り交じる事態となっている――。

 欅坂の楽曲が「不協和音」と発表されると、SNS上は「まさか!」と驚きの声であふれた。

 名だたるアーティストの曲目が発表される中で、ツイッターでは日本トレンド1位に。センターを務める「平手友梨奈」など“欅坂46ワード”が上位を占める異常事態となった。

 これほどまでに注目を集めた理由は、17年の紅白にある。

 欅坂は同年4月に発売されたシングル「不協和音」を披露。さらに、総合司会・内村光良が“完コピ”するほど大好きだったことから、その後の企画コーナーで内村と一緒にこの日2度目の「不協和音」をパフォーマンスした。

 激しいダンスはグループ史上最高難度と言われる同曲。メンバーが全身全霊を込めて歌う思い入れのある曲でもあり、歌唱中に平手がふらつき、内村が必死に「大丈夫?」と声をかける場面も。さらに、歌い切った後に鈴本美愉が後ろに倒れ、平手の手の震えも止まらない姿が映り、紅白の歴史でもまれにみる衝撃的な光景となった。

「平手、鈴本ら数人は待機していた看護師に『軽い過呼吸のような症状』と診断された。幸い、大事には至らなかったけれど、ステージから引き揚げる廊下で、鈴本がおみこしのように担がれていた姿を見た報道陣は大パニック。『救急車が到着した』という情報まで流れ、外まで確認に飛び出したメディアもいた。『紅白史上、最も緊迫した雰囲気』と振り返る記者もいたほど」(音楽関係者)

 その衝撃はグループ自体にも波及し、それ以来「不協和音」はほとんど“封印”状態。わずかにあった披露場面では、平手に代わり、他のメンバーが代役としてセンターに立ってきた。

 ファンの間で「魔曲」とまで称される同曲。紅白という因縁の大舞台で歌うことで「また同じことが…」と不安な声も聞かれる中、なぜ歌うことにしたのか――それは平手らメンバーの強い意志があったからだ。

「全員が『不協和音』という曲への思いが強いですが、特に『僕は嫌だ!』と叫ぶ歌詞がある平手は、周囲が想像できないくらい魂を込める。今まで平手に歌わせることを避けてきたのは、精神的に追い詰められてしまうからだった。しかし、この曲を披露した際の盛り上がりはすごい。紅白の舞台で改めて完璧にパフォーマンスして“リベンジ”したい思いがあったようです」(NHK関係者)

 年末の大舞台に向けての“伏線”もあった。9月18、19日に行われたグループ初の東京ドーム公演のアンコールで、平手をセンターに据えた形では、実に1年9か月ぶりに「不協和音」を披露した。

 イントロが始まった瞬間、地響きのような大歓声が巻き起こり、メンバーも全身全霊を込めたパフォーマンスで応えて魅了。多くの関係者が心配していた「僕は嫌だ!」というフレーズを平手が叫ぶと、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

「圧倒的なパフォーマンスを目にした関係者の中には、思わず拍手をする者まで登場。ファンの熱気を体感したメンバー、スタッフも紅白でのリベンジを意識したとか」(前出の音楽関係者)

 今年も内村が総合司会を務める紅白。欅坂はどんな姿を見せるのか。