Hey!Say!JUMP、アジア太平洋の人気アーティストと競演

引用元:オリコン
Hey!Say!JUMP、アジア太平洋の人気アーティストと競演

 今年11月19日、東京・渋谷のNHKホールで、アジア太平洋地域の人気アーティストを集めた音楽の祭典『ABUテレビソングフェスティバルin TOKYO』が行われた。公開収録された模様がきょう28日(後11:00~深0:20)、NHK総合で放送される。

【写真】Foorinら主な出演者のカット

 同イベントは、ABU(アジア太平洋放送連合)の年1回の総会と併せて開催されている音楽イベントで、今回が8回目。東京(日本)では初開催となった。ホストの日本からは、人気アイドルグループのHey!Say!JUMP、作曲家の久石譲、東京フィルハーモニー、そして米津玄師プロデュースの子どもユニット、Foorin&Foorin team E。

 韓国からはTWICE。インドからはアカデミー賞受賞の映画『スラムドック$ミリオネア』(2009年)の音楽を担当した、A・R・ラフマーン。ほかは、初めて聴くアーティストばかりで、楽しめるだろうかと心配だったが、杞憂に終わった。中国、香港、マカオ、カザフスタン、トルコ、ベトナム、インドネシア、オーストラリアのいずれも“国民的人気”を誇るアーティストだけあって、歌唱力は抜群だったし、エキゾチックな世界を堪能することができた。

 公開収録でオープニングを飾ったのは、東京フィルハーモニーの演奏による久石譲の「World Dreams」。久石は「世界が動いて混迷も深くなっていますが、夢や希望を捨てずに皆が一つにつながっていけたら」と、音楽に込めた願いを語っていた。

 Hey!Say!JUMPは、「ファンファーレ!~Come On A My House~」「上を向いて歩こう」を、ジャニーズJr.とともに披露。「上を向いて歩こう」では、国際手話を取り入れたパフォーマンスを見せる。曲間のトークでは、10月に行った7年ぶりの台湾公演が話題に上り、「(会場の)台北アリーナの観客の反応もすごく良かった。いろんな国や地域の方々とつながって、日本の音楽もいいぞ、というのアピールしていきたい」(中島裕翔)と話していた。

 Foorin&Foorin team Eは、〈NHK〉2020応援ソングプロジェクトの曲「パプリカ」を披露。「パプリカ」の英語版を歌うFoorin team Eはこの日が初パフォーマンスだった。

 ベトナムのホァン トゥイ リンやトルコのムスタファ サンダルのステージは、「ベトナムっぽいな」「トルコっぽいな」と感じさせるものがあって、ちょっとした世界旅行気分が味わえた。

 カザフスタンのディマッシュ クダイベルゲンは、日本でファンクラブができたそうで、会場でも黄色い声援が上がっていた。ナイーブそうな見た目と、低音からオペラ歌手のようなハイトーンまで、6オクターブの音域を自在に行き来するその歌声にびっくり。今回、映像は8K、音声は22.2chで収録しており、テレビの前でも彼の美声を堪能できるだろう。

 個人的にもっとも印象に残ったのは、A.R.ラフマーンのステージ。今回、日本の和楽器奏者たち(箏、太鼓、三味線)が演奏に加わり、『スラムドッグ$ミリオネア』の楽曲「mausam & escape」と「Jai Ho」が披露された。これが本当にすばらしくて、ステージに釘付けになった。箏や三味線の魅力をインドのアーティストが教えてくれるなんて…。聴いていて鳥肌が立った。

 きょうの放送を見て、聴いて、意外と気に入るアーティストに出会えるかもしれない。

■出演
Hey!Say!JUMP
Foorin
久石譲
TWICE(韓国)
A.R.ラフマーン(インド)、
ディマシュ クダイベルゲン(カザフスタン)
ダン サルタン(オーストラリア)
ケイ ツェー(香港)
ナー イン(中国)
ムスタファ サンダル(トルコ)
アデリノ ダ シルヴァ(マカオ)
ハニン ディヤ(インドネシア)
ホァン トゥイリン(ベトナム)

司会:村上信五、杉浦友紀アナウンサー(NHK)