【最年少冠へ】藤井聡太七段 斎藤七段破り初の王位リーグ入り 「1つの目標だったので達成できてよかった」

引用元:中日スポーツ
【最年少冠へ】藤井聡太七段 斎藤七段破り初の王位リーグ入り 「1つの目標だったので達成できてよかった」

 2019年のラスト対局で大一番をものにした―。将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は27日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第61期王位戦(中日新聞社主催)予選第7ブロック決勝で斎藤慎太郎七段(26)を121手で破り、初の王位リーグ入りを決めた。

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 王座1期のタイトル実績を持つ斎藤七段は、藤井七段にとって奨励会時代からの憧れの存在であると同時に、越えなくてはならないカベの一つ。過去の対戦成績は2戦2敗だったが、値千金の初白星となった。

 盤上は角換わり腰掛け銀から先手の藤井七段が新手を披露。中盤以降は互いに渾身(こんしん)の勝負手を放って難解な局面が続いたが、最後は藤井七段が詰むや詰まざるやの大接戦を制した。消費時間は両者とも3時間59分。終局は午後8時3分だった。

 終局後、藤井七段は王位リーグ入りについて「1つの目標だったので達成できてよかった。リーグでも1局、1局、全力を尽くしたい」と語った。

 王位は現在、木村一基王位(46)が保持している。王位リーグは予選からの勝ち上がり8人にシード4人を加えた12人が、紅白2組に分かれて戦う。最後は各組の優勝者が挑戦者決定戦に臨む。木村王位に挑む七番勝負は来年7~9月に行われる。