『ヒックとドラゴン』トゥースがあんなにも生き生きしている理由!監督が明かす

『ヒックとドラゴン』トゥースがあんなにも生き生きしている理由!監督が明かす

 映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(公開中)のディーン・デュボア監督が来日時にインタビューに応じ、ドラゴンたちにまつわる秘話を明かした。

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 バイキングの少年ヒックとドラゴン・トゥースの友情を描いたアニメーション映画シリーズ第3弾にして、完結編となる本作。シリーズの大きな魅力の一つといえるのが、生き生きと動き回るトゥースの姿だ。トゥースは誰もが恐れる最強のドラゴン「ナイト・フューリー」で最初は怖い目をしていたが、ヒックと友情を深めるにつれてさまざまな表情を見せるようになっていった。 そしてヒックがスクリーンの前面で何かに取り組んでいるその後ろでも、トゥースはトゥースで自分のことを生き生きとやっている。この点はデュボア監督のこだわりだったといい、監督は「僕たちはこのシリーズにおいて、トゥースが最も表情豊かで、複雑なドラゴンだということを理解していた。だから彼が持っているユーモアや、ドラゴンたちのリーダーとしての責任感を見せられる機会は見逃さなかった」と熱く語る。 「彼がスクリーンのどこに居たって、僕たちは『彼はどのように感じているのか』『どのようにコミュニケーションを取っているのか』ということについて考えていたんだ。彼を主演の一人にするためにね。このシリーズはヒックがバイキングの賢いリーダーになるまでの旅でもあるけど、トゥースが自分の運命を見つける旅でもあるから、そのどちらにも同じ比重を置いているんだ」 『ヒックとドラゴン』トゥースがあんなにも生き生きしている理由!監督が明かす “幻の聖地”にはドラゴンが6万5,000匹以上も!  本作でヒックたちはドラゴンの“幻の聖地”に足を踏み入れることになり、第1弾では一つのショットに8匹しか登場しなかったドラゴンが、今回は最大6万5,000匹以上もひしめき合う。「ドラゴンの数は映画が進むにつれて何倍にもなっていったから、大変だった(笑)。でもテクノロジーが進化したから、ついに僕たちは望むだけ何匹でもドラゴンをスクリーンに配置できるようになったんだ。ドラゴンが古くから住む世界を見せる必要があったから、そこをいろんな種類のドラゴンでいっぱいにしないといけなかった」

 「もちろんいろんなタイプのドラゴンを描くのは楽しい。でもアニメーションのモデルを作るのは時間もお金もかかる」というデュボア監督は、“幻の聖地”を無数の種類のドラゴンで埋め尽くすのに裏技を使った。「僕たちは、異なる頭、異なる体、異なるしっぽ、異なる翼で、さまざまな組み合わせのドラゴンを作るシステムを使った。カラーパターンも変えられる。それで何百という異なるドラゴンがいるように見せたんだ。だから実際には、バックグラウンドに出てくるドラゴンに関して言えば、3~4の元となるモデルがいるだけなんだ。だけど6万5,000匹が一匹一匹違う動きをするのは、本当に圧巻だよ」

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