『マンダロリアン』主演俳優に重圧「誰も失望させたくない!」

引用元:オリコン
『マンダロリアン』主演俳優に重圧「誰も失望させたくない!」

 きょう26日からでシズニーの公式動画配信サービス「ディズニーデラックス」でスター・ウォーズ関連作品として初の実写ドラマ『マンダロリアン』の独占配信がスタートした。第2話は来年1月3日に配信。以降、以降毎週金曜日に1話ずつ配信される(全8話)。

【動画】『マンダロリアン』主演俳優のコメント

 同作は、11月12日より全米でサービスを開始したディズニーのストリーミングサービス「Disney+」のオリジナルシリーズ。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で帝国が崩壊してから約5年後、ファースト・オーダーが台頭する前の物語。この時代の銀河には中央政府が存在せず、始まったばかりの新共和国の法も銀河の辺境の開拓星には届かない。人々は自分の身は自分で守るしかなく、無法者たちは誰からも干渉されずに独自のルールで生きている。そんな時代にバウンティハンター(賞金稼ぎ)として生きる一匹狼の凄腕ガンファイターがいた。

 マンダロリアン。T字型バイザー付きマスクに象徴される惑星マンダロアの戦士のアーマーに身を包み、誰も寄せ付けないほどの圧倒的な強さを誇っていた。ある日マンダロリアンは、 バウンティハンター・ギルドのリーダーであるグリーフ・カルガからある高額な報酬の仕事を依頼される。その仕事とは、ある標的を連れてくること。早速、目的地に向かったマンダロリアンだったが…。

 本作の主人公マンダロリアンを演じているのは、チリ出身の米俳優ペドロ・パスカル(44)。『ゲーム・オブ・スローンズ』のオベリン・マーテル役などで知られる。ペドロは、役作りとして、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』シリーズの「名無しの男」からインスピレーションを受けたという。その結果、本作のマンダロリアンは、西部劇と日本の“侍”が融合した、「振り向きもせず、姿勢も崩さずに、ストームトルーパーを正確にブラスターで撃つことができる凄腕のガンマン」のキャラクターを作り上げた。

 新たな「スター・ウォーズ」関連作品として、今年8月に米アナハイムで開催された、ディズニーファンの祭典「D23 Expo2019」で大々的に発表され、ステージイベントに登壇したペドロは、「プレッシャーが大きいよ。とにかく注目されているからね。製作側とファンの両方から大きな期待を集めている。『スター・ウォーズ』に関わることは特別なんだ。ディズニーの一部でもあるから2つの重荷が降り掛かってくる感じだ」と、重圧を感じていることを吐露。そして、「誰も失望させたくない!」と本音を叫んでいた。

 本作は、「スター・ウォーズ」の世界観の中にあることから、映画シリーズでおなじみの要素も盛りだくさん。中でも、暗殺ドロイド「IG」シリーズの「IG-11」と、主人公マンダロリアンのバディぶりについて、米メディア「ハリウッド・レポーター」のダン・フィーンバーグマ氏は「マンダロリアンとIG-11は(映画『明日に向かって撃て!』の)ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドをほうふつとさせるコンビ」と、絶賛している。

 IG-11(声)を演じているのは、タイカ・ワイティティ(44)。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17年)を監督し、好評を得たタイカは、本作でもエピソード監督も務めた。「ある時ジョン・ファブロー(製作総指揮・脚本)から忙しいか?と聞かれた。ある作品の監督をやらないか? キャラクターも演じてくれよ、とね」と、オファーがあったという。

 「それが『スター・ウォーズ』関連の作品だと聞いて本当にびっくりした。スター・ウォーズは誰もが見ているが、僕はシリーズを製作順に見てきた世代さ。とにかく二つ返事で仕事を受け、キャラクターも演じた。マーベルの仕事をした後に、ルーカスフィルムの仕事だ。いろんなおもちゃで遊べたよ。昔からのファンだからシュールな経験だった」と、話している。

 米国では、エピソードを重ねるごとに明らかになっていく新事実と、ぐいぐい
ひき込まれるストーリー展開で、評判は上々。スカイウォーカー家の物語の完結編として公開中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は日本でも大ヒットしており、新たな「スター・ウォーズ」作品であるこの『マンダロリアン』も大きな話題になるに違いない。