乃木坂46・生田絵梨花が三浦春馬を信頼「本当に心強いです」

乃木坂46・生田絵梨花が三浦春馬を信頼「本当に心強いです」

乃木坂46・生田絵梨花が、2020年3月7日(土)より上演されるミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~」に出演する。

【写真を見る】三浦春馬との共演を喜ぶ乃木坂46・生田絵梨花

同作品は、「オペラ座の怪人」「キャッツ」を生み出したミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作で、白井晃演出の下、主演・三浦春馬、ヒロイン・生田絵梨花で日本初上演する。

ストーリーは、1959年アメリカ・ルイジアナで脱獄した1人の「男(ザ・マン)」は命からがら、ある納屋に身を潜める。偶然彼を見つけた少女スワロー(生田)は、彼をイエス・キリストの生まれ変わりだと信じ「死んだお母さんにもう1度会いたい」とお願いする。ザ・マンは、汚れなき瞳を持つスワローに自分の本性を打ち明けることができず、キリストとして過ごすことになる。

今回、生田にインタビューを行い、同作品出演の感想や作品の魅力、三浦の印象などについて語ってもらった。

――出演が決まった時の感想は?

「演出の白井さん、(三浦)春馬さんとご一緒できるというのが本当にうれしくて!春馬さんのことはもちろん知っていましたし、白井さんも私がまだミュージカルを始めて間もない頃にお芝居についてすごく悩んでいた時期があったのですが、その時に先輩方から『白井さんの現場は勉強になるよ』と聞いていて『いつかご一緒できたらいいな』と思っていたので、ご一緒できるって聞いた時はうれしかったです。また、アンドリュー・ロイド=ウェバーさんの曲は名曲ぞろいなので、その作品に出られて自分がその曲を歌えるというのは、すごくうれしいなと思いました」

――同作の楽曲の印象は?

「スワローが歌う曲は『浄化されるような美しい調べだな』と思うので、日本語だと変わってくる言葉の意味合いを美しいメロディーにどう乗せていくか、というのをこれから探っていきたいと思います。また、スワローが歌う曲は裏声で歌うところもあれば地声もちゃんと使うので、すごく豊かな表現ができるんじゃないかなと思います。これからスワローとしての歌い方をしっかり探っていきたいなと思っています」

――数ある楽曲の中で楽しみにしている部分は?

「純粋に信じる力を持つ子供たちと街の秩序を守ろうとする大人たちというのは、同じ出来事を目にしていても受け取り方が全然違う。それが同じ楽曲の中で子供たちのキラキラした歌声と大人たちの責める感じの歌声が掛け合うようなところは、英語で聴いていても凄みがあるので、日本語バージョンがどういうふうになるのかというのは楽しみです」

――演じる上で大切にしたいところは?

「スワローがなぜこの男をそんなにも信じたのかというところは説得力がないとお客さんも引っ掛かってしまうと思うので、そこを白井さんや春馬さんと綿密に話し合いながら作っていけたらと思います。その上で、心の移り変わりをしっかり表現していけたらと思っています」

――三浦さんの印象は?

「何度かお会いしているのですが、初めてお姿を拝見したのが『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』(2019年1月)を観に来てくださっていて、演出で客席におりたときにお見かけしたんですけど、すっごくにこにこして観てらっしゃって、『本当に舞台が好きで、心から楽しむ方なんだな』と思いました」

――舞台上での三浦さんはいかがですか?

「『キンキーブーツ』(2019年4月)では、逆に私が客席で観る側として行かせていただいたんですけど、もうとても輝いていて!存在感が抜群で歌も芝居も素晴らしくて、『楽屋挨拶してもいいのか?』と恐れ多くなっていたのですが、すごいウェルカムオーラで迎えてくださって、『(今作について)一緒に頑張ろう!』って言ってくださったので、本当に心強く思っています」

――乃木坂46での活動と舞台での活動との切り替えはどのようにされているのですか?

「現場にいるそれぞれの仲間に会えば自然に切り替わるかもしれないです。メンバーと話せばすっと乃木坂46の色に戻るし、舞台の現場に行ったら『あ、アイドルだったんだね』って言われることも多くて…(苦笑)。だから、仲間に助けられているという感じですね」

――歌い方に関しては?

「歌い方に関しては、意識していなくても自然と(役を)研究していて変わっているみたいで、1つの現場が終わって次の現場に行くと『前の現場の役の歌い方になってるね』って言われることがありますね。結構、軌道修正することは多いです。一方で、乃木坂46の時は役ではなく自分として歌うので、けっこう歌い方は自由なんです。だから、ライブの時期によって歌い方が違うかもしれません。『モーツァルト!』(2018年5月)のコンスタンツェをやっていた時は低く重たい感じの歌声になっていたり、すごく裏声を使うような役をやっていると上の方を使った響きになっていることもありますね。そんな中で、劇場だとお客さんは集中して観るのに対し、ライブだとお客さんが声を発したりペンライトを振ったりしてくださるので、(乃木坂46の活動に)帰って来ると改めて新鮮に思えたりします」

――最後にファンの方にメッセージをお願いします!

「アンドリュー・ロイド=ウェバーさんの楽曲が良いのは間違いないですし、歌に関しては出演者の皆さんが素敵な方ばかりなので、そこにどうメッセージ性や皆さんの心に引っ掛かるものを伝えられるかということを私たちも探りながら作っていければと思っていますので、皆さんも楽しみにしていただけたらと思います!」

文=原田健 撮影=中川容邦
ヘアメイク=吉田真佐実 スタイリスト=鬼束香奈子 HOMINIS