キス、ハグ、お姫様抱っこ。愛のかたちを間近で体感。脳内クラッシュ演劇開幕

引用元:チケットぴあ
キス、ハグ、お姫様抱っこ。愛のかたちを間近で体感。脳内クラッシュ演劇開幕

12月20日より、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて、脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」が上演中。2012年に発売した人気ボーイズラブゲーム『DRAMAtical Murder』を原作とし、ゲームで描かれた濃厚ラブシーンも緻密に表現された、本作のゲネプロの様子をお届けしよう。

【画像】脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」ゲネプロの模様

まず印象的なのは、舞台上に広がるセット。至るところに電脳の欠片が散りばめられ、映像演出の際に使われるスクリーンも数か所に設置されるなど、視覚から近未来の世界に引き込まれる。

物語の舞台は、肉弾戦での縄張り争い“リブスティーズ”と電脳空間で行うゲーム“ライム”が流行る近未来。チームを作り、縄張り争いが広がる中、どのチームに所属することなく平凡な生活を送っていた主人公・蒼葉(永田聖一朗)を軸に、蒼葉を求めて集まったキャラクターたちを巻き込んで、ある大きな障壁に立ち向かっていく。

なんといっても本作で注目なのは、恋愛シミュレーションゲームの醍醐味であるキャラクターごとのルートを楽しめること。回替わりでキャラクターのルートが決まっており、第2部からの物語は、蒼葉とそのキャラクターに焦点を当てたストーリーが展開。第2部は、ほぼ、蒼葉とその回にフォーカスが当たるキャラクターのふたりのみで物語が進行する。

壁を乗り越え、お互いを知りながらふたりの距離が縮まっていく様子を間近で感じられるのは恋愛ストーリーならでは。ゲネプロではノイズ(富園力也)の不器用ながらも、真っすぐな愛が描かれ、ふたりが思いを通わせていくまでのもどかしい姿はもちろん、抱きしめ合ったり、キスをしたり、お姫様抱っこをしたり、愛を確かめ合ったりと、観ているこちらをキュンとさせる展開も多く組み込まれた。

ルートが設定されているのは、紅雀(小波津亜廉)、ノイズ、ミンク(八巻貴紀)、クリア(山縣悠己)、蓮(山崎晶吾)の5名。フォーカスされるキャラクターごとに蒼葉と育む愛のかたちも異なるので、一度だけでなく、全5キャラクター分の物語も楽しむのもオススメだ。

脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」は、12月29日(日)まで品川プリンスホテル ステラボールにて上演。楽日の29日には、『DRAMAtical Murder』の音楽を手掛けるGOATBEDのゲスト出演も決定し、ゲームでお馴染みの2曲を演奏予定。

取材・文:渡邉千智