市川染五郎、初映画、初主演、初声優…アニメ映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」で杉咲花と共演

引用元:スポーツ報知
市川染五郎、初映画、初主演、初声優…アニメ映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」で杉咲花と共演

 歌舞伎俳優の市川染五郎(14)と女優の杉咲花(22)がアニメ映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」(イシグロキョウヘイ監督、来年5月15日公開)で声優を務めることが22日、分かった。18年1月に8代目を襲名した染五郎にとって、声優、主演はもちろん、映画に出演すること自体初めて。

 歌舞伎界と若手女優の期待の新星が、少年少女のサイダーのように甘酸っぱい青春に息吹を吹き込む。コミュニケーションが苦手な俳句少年・チェリー(染五郎)と矯正中の大きな前歯をマスクで隠している少女・スマイル(杉咲)が、17歳の夏に出会い、距離を縮めていく様子を描く。

 当初チェリー役は難航した。イシグロ監督が歌舞伎座で染五郎の演技を見て「遠く離れた席で感激していた僕にも“表情”が届くその芝居の技術は、まさしく声優として必要な要素を兼ね備えていた」とほれ込み、抜てきした。染五郎は「人と話すことが苦手で、声が小さいことを指摘されるシーンは僕自身と重なって見えました。共通点を大切にしながら、自分の声で命を吹き込むことができるよう、一体になれるよう、精いっぱい務めたい」と気合十分だ。

 ヒロインを演じるのは、来年放送のNHK連続テレビ小説「おちょやん」で“103代目”朝ドラヒロインを務める杉咲。高いキーと特徴的な声が役とマッチしたことに加え、報知映画賞助演女優賞を受賞した映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(16年)での熱演が監督に強い印象を与えていたことから選ばれた。杉咲は役柄について「前歯が出ていることを気にしていて、なんだか共感できる部分がありました(笑い)」と言い、「自分の中でしゅわしゅわと湧き上がる感情を大切に、頑張ります」と意気込んだ。 報知新聞社